いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「2018年本屋大賞」は、辻村深月さんの『かがみの孤城』

news.livedoor.com www.youtube.com ノミネート10作品すべての順位はこちらをどうぞ。 本屋大賞 僕のノミネート10作品への感想はこちらです。 fujipon.hatenablog.com 今回の結果は、「うむうむ、満足!」という感じでした。僕としては満足度が高かった。 『…

2018年「ひとり本屋大賞」発表

本屋大賞 「2018年本屋大賞」は、明日、4月10日の夜に発表されます。 というわけで、今年も人の迷惑かえりみず、やってきました電線軍団! もとい、「ひとり本屋大賞」!(恒例のオヤジ前フリ) 僕が候補作全10作を読んで、「自分基準」でランキングするとい…

30年前の僕らは胸を躍らせて「ロードス島戦記リプレイ」なんて読んでいた。

mantan-web.jp 『ロードス島戦記』懐かしいな…… とはいっても、僕の記憶に残っているのは、最初のシリーズのことが主で、上のサイトをみて、「おお!パーンとディードリッド!」と一発回答できるくらいには、まだ覚えているんですよね。年取ると、昔のことは…

「人を殺してはいけない理由」について考えるための8冊の本

anond.hatelabo.jp b.hatena.ne.jp ああ、こういうのって、何年かに一度、ホットエントリに入ってくるんだよなあ、こういう「ネットの日暮巡査」みたいな話って、いくつかありますよね。日暮巡査は、2020年にまた現れるのだろうか? この件に関しては、以前…

「アルコール依存」について、知りたいけれど知るのが怖い人への7冊の本

だいぶ春らしくなってきました。 3月から4月というのは、別れや出会い、環境の変化が多い月でもあり、お酒を飲む機会も多くなりがちです。 先日、エッセイスト・小田嶋隆さんの『上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白』を読んで、「お酒との…

「理系早口喋り」についての一仮説

anond.hatelabo.jp これを読んでいて、つい最近読んだ本に書いてあったことを思い出したので、紹介しておきます。fujipon.hatenadiary.com 2015年の初夏、41歳の若さで脳梗塞を発症したこの本の著者、鈴木大介さん。 闘病のなかで、鈴木さんは、取材してきた…

「かみ合わない善意」だからこそ、いたたまれない気持ちになることもある。

www.keikubi.com この話を読んで、僕もなんだか悲しくなりました。 正直、ものすごく美味しくて感じがよく、流行っている店なら「なんで潰れるんだ!」と思うし、味もサービスもダメなら、「まあしょうがないな」としか感じない。でも、こういう「味はまずま…

「何者にもなれない」あなたに読んでみてほしい、「何者かになってしまった人」の10冊

anond.hatelabo.jp これを読みながら、考えていたのです。 僕も「何者にもなれない人間」であることに悩みつつ、その一方で、自分を限界まで追い込むような努力もせずに生きてきて、もう40歳も過ぎてしまった。 以前、こんな文章を書いたことがあります。 fu…

椎名誠さんの時代だったのだ。

yutoma233.hatenablog.com 挙がっている作家さんたちの名前がすごく懐かしくて、思わずこれを書いています。 昭和の終わりくらいから、平成のはじめくらいは、僕がもっともエッセイを読んでいた時代だと思います。 さくらももこさんの『もものかんづめ』が大…

最近10年間の『直木賞』受賞作を率直にふりかえる

www3.nhk.or.jp 昨夜、第158回の芥川賞・直木賞が発表されました。 今回の候補作はすべて未読だったのですが、とりあえず『銀河鉄道の父』は読んでみたいと思います。 芥川賞の2作も、『文藝春秋』で掲載号で読むつもり。 芥川賞については、これまで、毎回…

「2017年にブログで紹介して売れた本ベスト10」から、紹介する側と読む側の「温度差」を考えてみた。

blog.gururimichi.com この記事を読んで、僕はちょっと意外だったのです。 『ぐるりみち。』を読んでいて、2017年にいちばん印象に残ったのは、この記事だったんですよ。blog.gururimichi.com ブックマークもたくさんついているし、この本は何位だったんだろ…

「ストーリー派か文体派かのリトマス試験紙」として、ヘミングウェイの『老人と海』を読んでみることをお薦めします。

togetter.com srpglove.hatenablog.com 小説好きには、ふたつのタイプがある、と以前誰かから聞きました。 ひとつめは、その小説に「何が書かれているか」を重視するタイプ(ストーリー派、と便宜的に呼ぶことにします)。 そして、ふたつめは、「どう書かれ…

永世7冠! 羽生善治さんが語ってきた「5つのことば」

www.hochi.co.jp headlines.yahoo.co.jp 羽生さんすごい、すごすぎる…… 羽生棋聖はこれで竜王を通算7期獲得。連続5期か通算7期以上の保持者に与えられる「永世竜王」の資格を手にした。羽生棋聖はこれまで名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖のタイトルで…

「どうやって読みたい本見つけてる?」という増田さんの質問に、勝手にお答えします。

anond.hatelabo.jp このエントリに関しては、ブックマークコメントのほうが主役なんですけどね。b.hatena.ne.jp みんなけっこう、新聞の書評欄を読んでいるんだな、と思いました。 あと、読んだ本の「参考文献」に目配りしている人もけっこういるんですね。 …

Amazonの最大の強みは「すでにワンクリックで買える状態になっている」ことだと思う。

anond.hatelabo.jp 僕は基本的に通販サイトはAmazonを使うことが多い、というか、Amazonでは売っていないとか、欲しい商品が品切れになっている、というような場合じゃないと、Amazon以外を使うことはないのです。 基本的に通販で買うのは、本、ゲーム、スマ…

『闇サイト殺人事件』の被害者の「生きざま」を描いたノンフィクション『いつかの夏』と、犯罪被害者の実名報道について

mubou.seesaa.net mubou.seesaa.net 僕は、被害者の実名報道は必要ないと思うし、被害者の写真や卒業アルバムをわざわざ探してきて、悲しげなBGMとともに「紹介」するワイドショーを嫌悪している。 僕とその家族が、ある事件の被害者になったとき、某新聞社…

翻訳者・通訳の仕事に近づくことができる7冊の本

cruel.hatenablog.com 僕は「ことば」を仕事にしている人の話を聞いたり読んだりするのが好きです。 憧れてはいるけれど、自分にはそれを仕事にするほどの能力も熱意もなかったのだよなあ。 ある意味、それを生業にしていないからこそ、傍観者として楽しめる…

「ツツイスト」として生きてきた僕が、筒井康隆さんの長篇小説から、10作を選んで語ってみます。

僕は30年近く「ツツイスト」として生きています。 でも、最近は、とりあえず新刊が出たら手に取るくらいで、過去の作品を読みかえすこともなかったんですよね。 何年か前に「慰安婦ツイート事件」なんていうのもあって、長年のファンとしては、「これが筒井…

「宝石みたいなお菓子」についての覚え書き

orangestar.hatenadiary.jp 「宝石みたいなお菓子」か…… 僕は大人になってからは、あまりお菓子に縁のない人生だったので、マカロンも「たぶん何度か食べたことがあったはず……」というくらいで、とくに印象にも残っていないんですよね。 似たような名前の人…

「もう、TSUYATAしかない地方都市」から見た、「TSUTAYAの閉店ラッシュ」問題

ascii.jp そうか、もうTSUTAYAもそんなことになっているのか……と、田舎のTSUTAYAっ子(TSUTAYAオヤジですね、すみません)である僕は、これを読んで思ったのです。 田舎(といっても、人口数万人くらいの地方の市)では、すでに、「最大の新刊書店はTSUTAYA…

2017年のノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロさんの作品を紹介してみます。

mainichi.jp おお、カズオ・イシグロ来たーーー! 久々に「僕もけっこう読んでいる、好きな作家のノーベル文学賞だ!」と思いました。 ノーベル文学賞って、一昔前は、「大家のそれまでの功績に対して与えられる賞」みたいなところもありましたし、最近では…

僕の「十歳までに読んだ本」~学研『ひみつシリーズ』と「空中に浮かんでいる蛇口」の思い出

今週のお題「読書の秋」 fujipon.hatenadiary.com 先日、この本で、いろんな人が「十歳までに読んだ本」のことを語っているのを読みました。 そして、僕自身も、子どもの頃に読んでいた本のことを、あれこれ思い出してみたのです。 子どもの頃は「文学作品」…

これまで生きてきて、いちばん役に立った本を挙げるとすれば、司馬遷の『史記』だと思う。

fktack.hatenablog.jp ああ、このエピソード、僕も印象に残っています。 このエピソード、吉川英治の『三国志』で僕は読んだのですが、陳寿の『三国志』にもあった話なのだろうか。 子供心に、曹操ってなんて酷いヤツなんだ……と絶句したのと同時に、もし自分…

池澤春菜さんの「書痴」としての生きざまと、「読書量マウンティング」したがる人々の虚しさ

togetter.com 池澤春菜さんにとっては「もらい事故」みたいなもので、そこまで律儀に対応しなくても良いのに、というのと、池澤さんにとって「本のこと」というのはとても大切なので、ちゃんと言及せずにはいられなかったのだろうな、というのと。 池澤さん…

夏休みの読書感想文に使える(かもしれない)定番名作10選

もうそろそろ夏休みも折り返し、という感じですね。 僕自身の経験からいうと、お盆を過ぎると、あとは急激に終焉に向かっていくような気がするので、そろそろ読書感想文にとりかかっておいて損はありません。 ということで、読書感想文に使いやすい世界の名…

phaさんの「ひきこもらない」と、僕の「ひきこもれない」

keizokuramoto.blogspot.jp これを読んで考えたこと。 僕は最近、phaさんの『ひきこもらない』という本を読みました。 fujipon.hatenadiary.com そのなかで、ものすごく印象に残ったのが、この文章だったのです。 結局、自分が欲しいものは最初からすべて狭…

「家、家族というものは、その家、その家族にしかわからない事情をかかえていることが当たり前だ」

『人生なんてわからぬことだらけで死んでしまう、それでいい。』という、読者からの人生相談に作家・伊集院静さんが答えたものをまとめた本を読みました。 そのなかで、こんなやりとりがあったのです。 35歳女性・会社員からの質問 私の兄は小学生のときに海…

「『神』というのは、理不尽でな無慈悲なことをするからこそ、『神』であり、信仰の対象になるのだ」

peoplesstorm.hatenablog.com eraitencho.blogspot.jp 二番目のエントリのブックマークコメントには、批判的なものが多いようです。 b.hatena.ne.jp 僕も10年前だったら、たぶん二番目のエントリを批判していたのでしょうけど、宗教についての本を読んだり現…

セブンイレブンの窓際から、雑誌が消える。

www.yomiuri.co.jp コンビニエンスストアの雄・セブンイレブンが一日あたりの売り上げをさらにアップすることを目指して、店舗レイアウトを全面的に新しくすることにした、という記事です。 僕にとっていちばんインパクトが強かったのは、この部分でした。 …

地味にすごい! 中公新書でオススメしたい10冊

www.buzzfeed.com 先週末、この記事を見つけました。 『応仁の乱』がベストセラーとなっている中公新書なのですが、正直、なぜ『応仁の乱』がこんなに売れているのだろう?と疑問に感じてはいたのです。 内容がたいしたことない、というわけではなくて、日本…

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