いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

落語と「ポリティカル・コレクトネス」との葛藤

落語をときどき聴きにいくようになりました。 20代くらいの頃は、漫才やコントはさておき、落語には、まったく興味がわかなくて、時間は長いし、背景はわからないし、この時代に落語を聴くなんていうのは「古典芸能に理解があることをアピールしようとしてい…

椎名誠さんの時代だったのだ。

yutoma233.hatenablog.com 挙がっている作家さんたちの名前がすごく懐かしくて、思わずこれを書いています。 昭和の終わりくらいから、平成のはじめくらいは、僕がもっともエッセイを読んでいた時代だと思います。 さくらももこさんの『もものかんづめ』が大…

「タダで泊めて」というだけで不快感与えてる、ネットの「インフルエンサー」

www.huffingtonpost.jp nlab.itmedia.co.jp 僕の感覚でいうと、「宣伝してやるから、タダで泊めろ(しかも恋人同伴で5泊!)なんて、厚かましいにもほどがある」なのです。 このホテル側の対応は、第三者的にはスカッとするのですが、僕はこのホテルには泊ま…

いま、「ニュース」と呼ばれているものの正体について

www.hochi.co.jp www.hochi.co.jp週刊文春記者「小室哲哉の引退は本意ではない結果になった、残念」「ただ小室哲哉が不倫している事については絶対の自信があります」週刊文春の公式ツイッター炎上:ハムスター速報 今回は『文春砲』のほうが炎上しているらし…

小室哲哉さんの引退と「謝罪チキンレース」のゆくえ

なんかモヤモヤする。それでも小室哲哉だから、あんなふうに美談として報道されたり、還暦近くでも支えになってくれる女性がいたりするのであって、もっと孤立して、行き場をなくしている家族はたくさんいるのに。— FUJIPON (@fujipon2) 2018年1月19日 とい…

最近10年間の『直木賞』受賞作を率直にふりかえる

www3.nhk.or.jp 昨夜、第158回の芥川賞・直木賞が発表されました。 今回の候補作はすべて未読だったのですが、とりあえず『銀河鉄道の父』は読んでみたいと思います。 芥川賞の2作も、『文藝春秋』で掲載号で読むつもり。 芥川賞については、これまで、毎回…

「ブログを書き続けている、どうしようもない大の大人」の述懐

p-shirokuma.hatenadiary.com p-shirokuma.hatenadiary.com 長年ブログを書き続けている人間のひとりとして、実に「刺さる」エントリだった。 『さるさる日記』の頃から数えると、かれこれ20年近く書き続けている僕としては、自分の人生で、この時間に何か他…

「主人公が牢獄に入れられる」ゲームの歴史的変遷

anond.hatelabo.jp b.hatena.ne.jp ブックマークコメントでもたくさんの作品が挙げられていますが、たしかに、「主人公が牢獄に入れられる作品」には名作が多いような気がします。というか、「主人公が牢獄に入れられる」という設定そのものが「ありがち」で…

「愚かなパチンカス」だった僕の遺言としての「ギャンブル依存症」の話

plagmaticjam.hatenablog.com 僕自身もギャンブル依存的なところがあり、読んでいて、なんだか悲しくなってきました。 以前、こんなエントリを書いたこともあります。fujipon.hatenadiary.com まあ、パチンコ・パチスロって、やっている人たちも、自虐的に「…

「2017年にブログで紹介して売れた本ベスト10」から、紹介する側と読む側の「温度差」を考えてみた。

blog.gururimichi.com この記事を読んで、僕はちょっと意外だったのです。 『ぐるりみち。』を読んでいて、2017年にいちばん印象に残ったのは、この記事だったんですよ。blog.gururimichi.com ブックマークもたくさんついているし、この本は何位だったんだろ…

NHK大河ドラマ『西郷どん』第一回「薩摩のやっせんぼ」感想

www.nhk.or.jp www.nhk.or.jp 予想以上に盛り上がった『真田丸』、予想外に斬新だった『おんな城主 直虎』に続くンNHK大河ドラマは『西郷どん』。 以前から、戦国時代を扱った作品に比べて、幕末維新ものは視聴率が取れない、と言われていましたし、キャスト…

2018年の個人ブログと「新しい自意識」の時代

あけましておめでとうございます。 皆様にとって、2018年が良い年になりますよう願っております。 さて、このブログでは、毎年、新年最初のエントリは、「現在のブログ情勢と今年の展望」みたいなことを書いているのです。 fujipon.hatenablog.com fujipon.h…

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