いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

2013-01-01から1年間の記事一覧

人生は、必ず「やりかけ」で終わってしまうものだから。

人生というのは、誰にとっても、いつ、どんなタイミングで終わったとしても「やりかけ」になってしまうものだ。 最近、一冊の本のことを、よく思いだす。 僕は、一度も読んだことがない。 というか、あれこれ思いだしてしまうのが怖くて、読むことができない…

『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』の備忘録

参考リンク:世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜(NHK注目番組ナビ) 昨夜、NHKのEテレで放送された『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』という番組を観ました。 以下、気になったところの箇条書き。 (1)村上春樹さんのフランス語への翻訳…

自分の「オリジナリティ」を過信してはいけない。

参考リンク:この世に完全なるオリジナルは存在しない - (チェコ好き)の日記 素晴らしい記事なので、なんだかこの後書く矮小な話の前に紹介するのも気が引けるのですけど。 仕事の一環として、論文を書くということが(僕の場合はごくまれに)あります。 で…

「見た目の距離」と「愛情の強さ」について

もう30年くらい前に聴いた話なのだけれど。 月曜深夜の『オールナイトニッポン』でパーソナリティをつとめていた中島みゆきさんが、放送のなかで、こんな話をされていました。 あたしのコンサートって、なぜか後ろのほうの席から売れていくのよねー 安くはな…

「カラシニコフ銃」の物語

参考リンク:「カラシニコフ銃」設計者死去…紛争地域で多用(YOMIURI ONLINE) タス通信によると、世界の紛争地域で最も多く使われた自動小銃「AK―47」の設計者として知られ、長年にわたり旧ソ連の兵器開発に携わったミハイル・カラシニコフ氏が23日、…

クリスマス・イヴも語る者がいなければ

我が家は僕が今日ずっと仕事ということもあり、昨日の祝日にクリスマス・パーティを済ませてしまいました。 なので、気分的には、もうクリスマスは終わってしまっているのだけれども。 昨日、妻と、お互いの子どもの頃のクリスマス・イヴについて話していま…

オルフェーヴル、お前は僕にとって、「競馬」そのものだったよ。

オルフェーヴルの引退レースとなった有馬記念。 先週のアジアエクスプレスの悪夢を思いだすと、予想するのも無駄なような気がしていた。 有馬記念くらい、とにかく後悔しない馬券を買おうということで、オルフェーヴルの単勝勝負。あと、オルフェーヴルから…

ブログで、人生が(たぶん)変わった話

ブログを書き始めて、人生変わったこと。 僕は、生きていて感じる「ちょっとした疑問」を書くのが好きです。 それで、書いているうちに「平凡な人生の、ちょっとした起伏を見つけるのが楽しくなってきた」すなわち、「平凡な人生が、けっこう面白くなってき…

「お箸は何本、お付けしましょうか?」

「お箸は何本、お付けしましょうか?」 先日、コンビニで買い物をしたあと、若い女性の店員さんにこう尋ねられて、一瞬迷った。 本数で迷ったわけではなくて、「箸の数え方について」。 僕は、箸の数え方が「一膳、二膳」であることを知っている。 しかし、…

「馬鹿、子どもにとっては自分の親が普通だ」

いま、『一度、死んでみましたが』という神足裕司さんの本を読んでいます。 2011年9月に重度のくも膜下出血を発症し、長い入院生活を経て、現在もリハビリを続けられている神足さん。 今回の新刊を読みながら、以前、神足さんがこんなことを書いておられたの…

「それでも、僕やあなたは、騙される」のです。

ネット上で、「嘘を書くな」という言葉を見かけるたびに「そうだよなあ」と思います。 検証するのが至難な状況で、見知らぬ人を騙すというのは、本当にタチが悪い。 それに対して、ネット上で、いや、人生で見かけるほとんどのトピックに対して、「釣り判定…

「車を止めて」と言えますか?

多分日本のタクシーは世界一清潔で、運転手さんは世界一礼儀正しいのよ…ただし道がわかんないんだな。スマフォのナビさえ活用すれば完璧なのじゃが!— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) 2013年12月14日 日本のタクシーの運転手さんは運転中に謎の祈…

めくるめく「ロングセラー絵本」の世界

参考リンク(1):日本のAmazonで2013年に一番売れたモノ各カテゴリー別全まとめリスト - GIGAZINE こういうエントリを見かけると、「ああ、今年ももう終わりなんだなあ」と、あらためて思い知らされます。 で、どんなものが一番だったのか、ざっと眺めてい…

「本当にグズな人に、グズグズって言っちゃダメ!」

お昼に『ごきげんよう』を観ていたら、「キレられた話」を各人が紹介する、というコーナーで、ゲストの千秋さんがこんな話をしていた。 以前、ある番組でキャイ―ンのウドちゃん(ウド鈴木さん)が、ずっとグズグズしてたから、「グズグズすんじゃねえよ!っ…

ある中年男の「自分があげてきたプレゼントの歴史」

参考リンク:5回目のクリスマス。(はてな匿名ダイアリー) これを読みながら、僕は「自分があげてきたプレゼントの歴史」みたいなものを、思いだしていたのです。 40年以上生きていれば、いろんなものを、もらったりあげたりしてきたわけで。 子どもの頃か…

「選択疲れの時代」に求められていること

参考リンク:一度は読んでおきたいおすすめ小説100選 - 自由日記 上記の記事、かなり話題になっていました。 「100冊」の内容については、賛同する人あり、批判する人ありで、まあ、それはそれでしょうがないかな、という感じではあるのですが、僕がこの…

ペンギンやイルカを観てもらえない水族館を、つくっていませんか?

人間って、愛着が強くなりすぎると、ついつい、「Aに対する自分の視点」=「Aに対する他者の視点」だと、思いこんでしまいがちです。 自分の子どもは、他人も同じように「かわいい」と思ってくれているはず、という錯覚。 僕はこんな話を思いだすのです。 「…

ブログは「弱虫な表現者のためのもの」だった。

参考リンク(1):打たれ弱い奴はブログとか辞めたほうがいいんじゃないですか(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース このエントリに関しては、山本さん忙しそうなのに、「はてなブログ」というコップの中の嵐までウォッチしているのか……と感動はしましたが…

子どもがみる「こわい夢」が気になります。

昨日の早朝、隣で眠っていた息子が「パパ、起きて」と、身体をつついてきた。 日頃は、よほどのことがないと、周りを起こすことなどはないし、まだ外は真っ暗なので、どうしたのかとややボーッとしながら耳を傾けてみると「こわい夢をみた」とのこと。 僕は…

三浦しをんさん、良いじゃないですか。僕も好きですよ。

参考リンク(1):ファッションで読書をする女子→ 「最近読書にハマってる~(*′∀`*)」 - たぬき系女子、里に帰る。 参考リンク(2):上記エントリのブックマークコメント 参考リンク(1)を読んだあと、ああこれは反発がありそうだな、と思っていたら…

やりすぎない。

参考リンク(1):野次や文句はブロガーにとってご褒美 - Hagex-day info おお、あのHagexさんに言及されたぞ!と、けっこう高揚しつつ読みました。 おっと、話がずれてしまいましたが、観客気取りで「悪意がある」ユーザーのコメントにイライラしたら、「…

それでも、ブログには「観客」が必要なのだと思う。

参考リンク(1):自分は観客だと思っている人たち(まつたけのブログ) 首の骨がガクガクいうくらい、頷きながら読みました。 ほんと、ネットというのは、相手がいることを想像せずに酷いことを言う人が多すぎる。 そういう罵詈雑言って、しかるべき組織が…

あの頃、中学生だった僕と『ドラゴンクエスト(1)』

『ドラゴンクエスト(1)』(Wipipedia)より。 ドラゴンクエスト』(英語: DRAGON QUEST)は、1986年(昭和61年)5月27日に エニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン・ FC)用ロールプレイングゲーム。…

「結婚」について考えるための、7人の作家のことば

参考リンク(1):「結婚したくない人」の気持ちがわかりません - 体調わる子の毒吐きブログ参考リンク(2):釣り解説"「結婚したくない人」の気持ちがわかりません" - 斗比主閲子の姑日記 最近は「炎上商法」のみならず、「炎上」に「消火活動」までセッ…

新作『漫喫漫玉日記 深夜便』が出たので、桜玉吉さんのことを語ってみます。

漫喫漫玉日記 深夜便 (ビームコミックス)作者: 桜玉吉出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2013/11/25メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る 内容紹介 我らが兄貴! 桜玉吉が帰ってきた!! 見事、社会復帰を果たした完全新作登場!! 皆様…

大晦日年越しスペシャル『絶対に「この本どこにあるの?」と聞いてはいけない書店』

参考リンク(1):書店で「この本どこ?」と聞いてはいけない事が店員のツイートで発覚「欲しい本くらいてめえで探せ。(ハムスター速報) 個人的には「書店で欲しい本がどこに置いてあるのか探すのも楽しみのうち」という感じなので、書店員さんに訊ねるこ…

「ヘッドハンティングされた男」のこと

あなたは、ある中堅企業に10年勤めていて、かなりの実績をあげていたとする。 その企業は、けっして待遇が良いわけではない。 残業は多いし、給料は同業他社と比較すると安い。 だが、基本的に情には厚く、辞めると自分から言わないかぎりは、ほぼ終身雇用が…

「すき家」と「吉野家」の生卵の話

たぶん大部分の人にとってはどうでもいいことなのだろうけれども、個人的にはずっと気になっていたことについて書く。 なぜ、牛丼屋で卵を注文すると、殻付きの卵が供される場合と、殻を割った中身だけが供させる場合があるのだろうか? 牛丼チェーンでいえ…

16歳の女の子が語った「勉強することの意味」

『○に近い△を生きる』(鎌田實著/ポプラ新書)で、こんな話を読みました。 16歳のマララさんは、パキスタンの女学生だった。女性が勉強する自由を訴えたために、イスラム原理主義のタリバンに銃撃され、瀕死の状況に陥った。それを乗り越え、自らの誕生日に…

ブログの「性差」

「はてな女子」というのがあるのですが、そのなかで、「『はてな』は、どうやって男女を見分けているのか?」というのが、ちょっと話題になっていました。 プロフィールとかアイコンの写真とか、書かれている内容とか…… そういうのを読んでいると、どうも「…

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