たぶん大部分の人にとってはどうでもいいことなのだろうけれども、個人的にはずっと気になっていたことについて書く。
なぜ、牛丼屋で卵を注文すると、殻付きの卵が供される場合と、殻を割った中身だけが供させる場合があるのだろうか?
牛丼チェーンでいえば、すき家は殻のままの状態で出てくるし、吉野家は中身だけだ。
しかし、考えてみると、なぜそこで「差別化」されているだろうか?
殻付きのメリットというのは、とりあえず「元がどんな卵だったかわかる」というのはある。表面のザラつきで、新鮮な卵かどうかわかる、というのもあるし、鶏卵であることも証明できる(まあ、コストパフォーマンスを考えると、鶏卵以外のものを使うことにメリットがあるとも思えないが)。
そして、「殻を割る楽しみ」というのも、なくはない。
すき家のメニューには「卵の黄身だけ入れるのを推奨」しているらしいメニュー(ねぎ玉牛丼とか)もあるので、そういう調節は、殻付きのほうがしやすいのかもしれない。
僕はもったいないので、黄身だけ使って白身は使わない、というのはやったことはないのだが。
それに対して、中身だけのメリットというのは、これはやはり「割る手間が省ける」というのがある。僕も含めて、卵を割るのはあんまり得意じゃない、という人はけっこういると思うし(子供もいるからね)、自分で卵を割ると、手にちょっと白身が付着してベタベタしてしまうというのもある。
悪くなっている卵や、いわゆる「ふたごの卵」などを事前に確認して排除できる、というのもある。
あれは気持ち悪い、と感じる人もいるらしいのだ。
それ以外には、正直あんまり思い浮かばないのだけれども、「客の手間を省く」というのは、けっこう大事ではあるよね。
店にとっては、不器用な客が卵を割ろうとして辺りを汚してしまう、などというトラブルも避けられるし。
しかし、吉野家などは夏場の生卵のテイクアウト中止、という措置をとってもいるので、やっぱり、卵というのは、殻から出してしまうと傷みやすいのだよなあ。
僕は黄身の端についている、白くて太い線のような、食べると「にゅるるん」とする「カラザ」というのが苦手で、ほぼ100%外して食べます。
まあ、それはさておき、牛丼チェーン店などというのは、かなり綿密に顧客調査をやっているはずで、にもかかわらず、「生卵は殻のまま出す」というのと「殻から出した中身だけ出す」というのが、いまだに分かれているというのは、なんだかちょっと不思議な話ではありますね。
そんなことどうでもいい、とおっしゃる向きも多いでしょうが、ふと思いついたので書いてみました。
ちなみに僕は、生卵の提供方法に関しては、吉野家派(中身だけ)が好きです。