いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

2013-01-01から1年間の記事一覧

僕は街頭募金が苦手だ。

僕は街頭募金が苦手だ。 先日、息子の七五三で太宰府天満宮にお参りに行ったら、太宰府の駅前で、高校生らしき若者たちが、大きな声をあげていた。 「交通遺児が学校に行くための募金に、ご協力をお願いします!」 日曜日の、昼下がり。 参道を行き来する人…

「露出狂」として生きていくのは難しい

参考リンク:芸術家は露出狂 - (チェコ好き)の日記 「批評家の大部分は、創作側にまわりたかったけどかなわなかった人間」だというのは、身につまされる話だなあ、とか思いながら読みました。 『地獄変』は僕も大好きな作品なのですが、そういえばけっこう昔…

秋の夜長は『横道世之介』とか観てみるのも、良いんじゃないかと思って。

横道世之介 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2013/08/07メディア: DVDこの商品を含むブログ (6件) を見る ◎内容◎ 長崎県の港町で生まれた横道世之介(よこみちよのすけ)は、大学進学のために状況したばかりの18歳。 嫌味のない図々しさを持…

「サードブロガー」への「違和感」の正体について

参考リンク:“サードブロガー”再考 - あざなえるなわのごとし いまさらながら、という話なのですが、僕なりにキチンと整理しておかないと気が済まなくなってしまったので、書き残しておくことにします。 ブログ論とかに興味がない人は、長くて何が書いてある…

「サテライト講座」が変えたものと、変えられなかったもの

参考リンク(1):講義がネット配信されても、たぶんそんなに教育のあり方は変わらない - 脱社畜ブログ なるほどねえ……と感心しながら読みました。僕が大学を受験するくらいの時期、いまから二十数年前くらいに、大手予備校で「サテライト講座」っていうの…

村上春樹の「孤独」と西村賢太の「孤独」

参考リンク(1):村上春樹の「好き」「嫌い」はどこで分かれるのか? に関する一考察 - (チェコ好き)の日記 村上春樹ファンとしては、いろいろと語りたくなるエントリだったのですが、限りなく長くなってしまいそうなので、以下の部分に関して、思いついた…

「人って、なんで争うのかなー」

「人はなぜ争うのか?」 そのことを考えるたびに、僕はこの物語のことを思いだします。 以前、鴻上尚史さんが、「SPA!」で紹介されていた、「全国高等学校演劇大会」最優秀作品『修学旅行』(青森中央高等学校)のあらすじ(以下は鴻上さんの文章です) …

大人はそれを我慢できない

参考リンク:宿題-ときどき休みます 「でも、オレが宿題やったことはなくならないから」と下の子はつまらなさそうに言った。 ああ、下の子さん、カッコいい…… うちの息子も、こういうスタンスで頑張ってくれるようになれば良いのだが…… などと考えつつ、僕は…

食品偽装と「ウミガメのスープ」の話

偽装が良い悪いの議論で止まってはいけない。それは良くないに決まっている。では、良くないことが(リスクを冒してでも)これだけ普遍的だったのはなぜか、そしてそれがなぜ今の今まで全然バレずにいたのか?という発想のほうが重要だとぼくは思う。— 岩田…

「イオンモールは、画一化されていてイヤ」

先日、ひとりで東京に行く機会があって。 平日に1泊、自由になるのは、到着日の夕方からと、翌日の朝からお昼まで。 結局、美術館めぐりと、ずっと行きたかった、藤子・F・不二雄ミュージアムを巡ってきました。 それはそれで、すごく充実した時間を過ごせ…

「議論」が「呪い」に変わるとき

参考リンク:「それ見たことか」という展開を望む呪い - ↑ズイショ↓これを読んで考えたことなど。 基本的には、楽天の田中投手に対して、負の感情を抱いている人って、そんなにいないと思うんですよ。 あの「酷使」をみて、「それでも投げた姿に感動」した人…

楽天・田中将大投手の「酷使」について

参考リンク(1):勝てば良いってもんじゃない。「マーも則本もわしが壊した」星野仙一 - kojitakenの日記 前置きとして話しておきますが、僕は広島カープファンで、巨人にも楽天に思い入れはありませんでした。ただ、率直なところ、「カープがCSファイナル…

今からでもTSUTAYAで借りられる、あまりにもベタな「本当に面白い映画」5選

もう、タイトル通りの内容です。 秋の夜長の連休。とくに出かける用事もないので、DVDでも借りてくるか、という皆様に、あえて「ベタすぎてもう誰も紹介しないけれど、(僕にとって)本当に面白い映画」を5つ御紹介したく存じます。 (1)タイタニック (期…

彼女が本当に訴えたかったのは「正しさ」ではなく、「淋しさ」だったような気がします。

参考リンク:”正しくあろうとする”人と”正しさを強要する”人がいるって話 - バンブルビー通信 こういう「自分の体験から、何かを引き出そうとしているエントリ」が好きです。 自己啓発書の「偉い人がみんな同じことを言っているライフハック」なんかより、よ…

皆さんご存じじゃないと思う「カンシャオシャーレン」

参考リンク(1):札幌のホテルでもメニュー「誤表示」発覚 支配人が会見で謝罪(FNNニュース) 世間を騒がせている「メニュー偽装問題」なのですが、一連の報道のなかで、僕はひとつ、ものすごく気になった場面があって。 それは、この「中華料理の責任者…

その父親は、たくさんのカメラの前でだけ「バカヤロー」と叫んだ。

参考リンク:[みのもんた]会見で「父親の責任」と謝罪 降板は「一番苦しい道」 25日に同番組2番組の降板を発表したみのだが、降板という決断に至った経緯については、「(雄斗容疑者を)女房と懸命に育てて社会に送り出したはずなのに、どこかが間違っていた…

『ほこ×たて』不適切演出問題と『ゲーセン少女』の記憶

参考リンク(1):フジ「ほこ×たて」不適切演出で放送中止(日刊スポーツ)参考リンク(2):「ほこ×たて」結果捏造事件の騒ぎすぎな現状について - novtan別館参考リンク(3):僕は「フィクションに騙されて、現実逃避したいバカ」です(琥珀色の戯言)…

「ノートパソコンで音楽を聴く」ということ

先日、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』という映画のDVDを観ていて、ある場面で、少しだけ「あれっ?」と思った。 それは、柴咲コウさんが演じている主人公の「すーちゃん」が、友達の「まいちゃん」から「これ、絶対にすーちゃんは気に入ると思うから…

「性」と「なりすまし」と「自業自得」

参考リンク:炎上ロッテ選手に“なりすました男”との一問一答 | 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社 この「なりすまし」が本当に事実なのかどうか、という疑念もあるのですが、実際のところは僕にはなんとも言えないので保留にしておきます。 ただ、このインタ…

世界中のシラフの人々の眼前での「飲酒SNS」は危険すぎる。

参考リンク:東北大教授が「千葉滅びろ」(日刊スポーツ) 東北大によると、教授は17日の試合後、「ロッテごときが」「逆らうものは地獄に落ちろ」などと投稿した。教授は「酒に酔ってやってしまった」と話しているという。 「国立大学の教授ともあろうも…

ある中年男が「寂しいクレーマーおじさん」になった理由

参考リンク:寂しい人が小さく文句を言っていた - 続・鹿田内りなこさんのぺえじ 僕はこれを読んで、この「寂しいクレーマーおじさん」に、けっこう同情してしまったんですよね。 いや「哀れんでいる」というのではなくて、「この人と僕は似ている」と思うと…

ネットには、人間の「ホンネ」なんて書かれていない。

2013年6月26日の『怒り新党』で、マツコ・デラックスさんが、こんな話をしていました。 「だから私がネットは嫌いだ、って言っているのはそこよ。 目の前に人がいないから、相当なことを書いてるじゃない。 「それお前の本当に真意なのか?」っていうさ。 自…

「多読は絶対悪!」とは限らない

これを読んで、森博嗣先生が、以前、雑誌のインタビューで、こんな話をされていたのを思いだしました。 「基本的に再読はしないので読んだ本はとっておかないんです。だから、本棚もありません。雑誌には数十冊ほど目を通しますが、小説は年に3、4冊しか読…

「人と、人が生みだしたものとの距離」について

参考リンク(1):ネットで叩かれると辛いな(はてな匿名ダイアリー) 参考リンク(1)を昨日読んで、「そうだよね、辛いよね……」と思っていたのですが、ネットで叩かれる辛さ、みたいなのは、経験者じゃないと想像しがたいところがあります(なんか世界中…

「面白い読書感想文」をめぐる冒険(2)

お題:秋の夜長は読書とブログ (面白い「読書感想文」をめぐる冒険(1)の続きです) では、どう書けばいいのか?という話なんですが、いちばん大事なことは「面白い感想を書こう」なんて思わないことです。 まず、読んだ本のタイトルと著者を書きましょう…

「面白い読書感想文」をめぐる冒険(1)

お題:秋の夜長は読書とブログ 参考リンク:どうすれば面白い書評が書けるか考えてみる - ウラガミ せっかくのお題なので、思いついたことあれこれを。 長くなりそうなので、何回かに分けます。 堀江貴文さんが、twitterで「ネットでダラダラ書いているのは…

mixiの衰退の原因は、サービスの内容の問題というより、「寿命がきた」だけ

「mixiはなぜ、衰退したのか?」が話題になっているようだけれども、比較的初期からmixiを使っている僕からすると、衰退したというより、適正化したというほうが的確なんじゃないかと思う。 『美味しんぼ』の「サラダ勝負」で、海原雄山が「人間は本質的に生…

「ブログの死に方」が、問われる時代

iPhoneの『MEGU』という「たまごっち」のスマホ版みたいなアプリが、10月2日付けで、「2013年11月28日でサービス終了」になることを、ログインしてはじめて知った。 このアプリ、率直なところ、何が面白いのかよくわからないんだけれども「お世話しないと死…

「なるべく透明な人間」としてブログを続けるのは、けっこうキツイのです。

参考リンク:ネットでは「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」/匿名主義の信条 - デマこいてんじゃねえ! ああ、こういうことを僕も昔は考えていたな、と思いながら読みました。 いや、今でもなるべく「発言者についての先入観は抱かずに読もう」と思って…

「優しくって、少しばか」だった物書きの話

参考リンク:作家の原田宗典容疑者を覚せい剤所持逮捕(日刊スポーツ) 「優しくって、少しばか」 これは、原田宗典さんの初期の小説のタイトルなのですが、僕は直接の面識はない原田さんの人柄を想像するとき、いつもこの言葉が頭に浮かんできます。 もっと…

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