いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

2022-01-01から1年間の記事一覧

僕と西原理恵子さんと「愛すること」の呪い

anond.hatelabo.jp news.allabout.co.jp 僕が西原理恵子さんのことを知ったのは、20代半ばくらいだったと記憶しています。仕事で遅くなった帰りに寄った書店(当時はまだ23時くらいまでやっている郊外型書店が結構あった)の文庫コーナーで見つけた『怒涛の…

オシム監督を知らない若い人たちにも伝えたい『オシムの言葉』

www.afpbb.com news.yahoo.co.jp www.goal.com 僕が『オシムの言葉』を読んで、オシム監督の大ファンになったのは2006年。 オシムさんが日本代表監督に就任し、ワールドカップでの「オシム・ジャパン」の活躍が期待される中、脳梗塞で辞任を余儀なくされたの…

「街の書店はなぜ潰れ続けるのか?」

www.j-cast.com 「街の書店はなぜ潰れ続けるのか?」 僕が住んでいる地方都市では、潰れそうな書店はもう潰れ尽くしてしまっていて、残っているのはショッピングモール内の大型書店とTSUTAYAだけ、という状況なのです。 本好き、書店好きな僕としては、「と…

裕木奈江さんは「われわれは、みんなバカだから」と言っているのだと思う。

ちなみに私は色々と30年間経験した後に、「現実社会で違法とされている事はエンタメでも基本表現を制限・禁止するべき」と思っています。自由な娯楽を嗜むには一定以上の知性が必要で、そうでない人には自制が難しく作品に影響され自分勝手で感情的な行動を…

「生娘をシャブ漬け戦略」と、僕にとってのオアシスだった『吉野家』と

www.businessinsider.jp xtrend.nikkei.com 「吉野家の株持ってます」(本当に少しだけ持っているから呆れているのと同時に呪っている) ……明石家サンタで合格できるのではなかろうか。なんなんだこの人。 もう30年以上前になりますが、僕が通っていた高校に…

「無事にリングから降りられる」ことを望むのであれば

news.livedoor.com村田諒太選手とゴロフキン選手のビッグマッチ、僕も観ました。 ボクシングの試合をリアルタイムで観るのはけっこう久しぶりだったのですが、ゴロフキン選手はしっかり強くて、果敢に挑んでいった村田選手も格好良くて、良い試合を見せても…

藤子不二雄(A)先生のこと。

www.msn.com www.nikkansports.com 2022年4月7日。藤子不二雄(A)先生、逝去。 藤子・F・不二雄先生が亡くなられたのが1996年ですから、(A)先生がひとりだけの「藤子不二雄」になってから、もう四半世紀も経っていたのですね。 僕の両親はすでに鬼籍に入…

TVアニメ『平家物語』感想

heike-anime.asmik-ace.co.jp 平家物語 Blu-ray box(特典なし)悠木碧Amazon 《祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす》平安末期。平家一門は、権力・武力・財力あらゆる面で栄華を極めようとしていた。 亡者が見え…

『TSUTAYA』という『平家物語』

bizspa.jp news.yahoo.co.jp ひと月くらい前、久しぶりにTSUTAYAのリアル店舗に行ったのです。 職場での仕事のあと、別の場所での会議の予定があって、それまで2時間くらい時間が空いてしまったので。 けっこう長い間通っているTSUTAYAなのですが、内装がだ…

『庵野秀明展』(大分県立美術館)感想

www.annohideakiten.jp www.opam.jp 大分県立美術館に『庵野秀明展』を観に行ってきました(2022年3月24日)。 勤務先での新型コロナの感染拡大もなんとか一段落し、まん延防止条例もひとまず解除。会期が4月3日(日)までと終了が近づいていたこともあり、…

戦争と憎悪

ウクライナへのロシア軍の侵攻が続いています。 正直、2022年に、こんな20世紀半ばのような「戦争」が起こるとは思っていませんでした。 でも、こうして日本で生活をしていると、ニュースで観るウクライナの人々の苦境に同情する一方で、この高度に情報化さ…

「圧倒的な戦力差がある状況で、それでも戦い続けること」

www.daily.co.jp b.hatena.ne.jp この「ウクライナが引く以外にはない」という玉川さんの発言に対しては、かなり批判の声が大きいようです。 ウクライナの人々にとっては、強大な軍事力と核兵器を有するロシア(ロシアの戦力はウクライナの25倍、というのを…

宮迫博之さんの焼肉店『牛宮城』の開店と、「飲食店経営の現実」を知るための5冊の本

www.oricon.co.jp 宮迫博之さんの焼肉店『牛宮城』が、2022年3月1日、ついにオープンしました。 いろんなところで話題になっているので、これまでの経過については詳述しませんが、紆余曲折の末のオープンで、話題性もあり、3月中は予約も取れないような盛況…

他者の不幸や苦境を、自分を正当化するために「利用」する人たち

手短に。 僕も50年生きているので、それなりに冠婚葬祭にも立ち会ってきた。 医療従事者なので、病気の人と、それを見守る人がいる場にも。 自分の親の葬儀の時に、「どうしてお亡くなりになられたのでしょうか?」と尋ねてくる人というのは、けっこういるも…

ロシアのウクライナ侵攻と「命の価値の差」

本当に「戦争」をやるとは思わなかった。 まさに「平和ボケ」なのかもしれませんが、今の世界では、特に先進国間では経済的な繋がりが大きくなっており、国家間で、人が血を流す「リアル戦争」というのは、過去にアメリカが中東で行ったような「石油」に関わ…

身長170㎝未満の「人権がない男」が考えた「好きなことを仕事にする憂鬱」について

www.j-cast.com anond.hatelabo.jp 僕も身長170㎝無い男なので、「ああ、人権ないのか……」と憤りました。 ……というほどのこともないか。 僕はこの身長と長年付き合ってきていて、この性格だと高身長でもモテないな、としか思わないし。 ただ、人によって「逆…

羽生結弦選手の「努力は報われなかった」という言葉を聞いて、思い出したこと

「努力は報われなかった」ー羽生結弦選手が昨夜の民放ニュースで、松岡修造さんや荒川静香さんら、気心の知れた“先輩”に吐露した本音。こうした言葉を、ほとんどの新聞が伝えていない(朝日がようやく「報われない努力かもしれないけれど」と)。五輪報道史上…

羽生善治さんのA級陥落と西村賢太さんの訃報に、同じ「50代」として感じたこと

もうすぐ50歳の俺、錦鯉にもらい笑い泣き— FUJIPON (@fujipon2) 2021年12月19日 武豊さんは朝日杯フューチュリティステークス勝ったし、50代にエール送られまくりの日曜日だったな— FUJIPON (@fujipon2) 2021年12月19日 この2つのツイートが2021年12月19日。…

「仮想空間の自由」と「すべてが自分に都合がいい世界」

anond.hatelabo.jp この『はてな匿名ダイアリー』のエントリに対するトラックバックやブックマークコメント、そして、冒頭のエントリへの増田さん(『はてな匿名ダイアリー』の著者)の追記」を読んだ。 b.hatena.ne.jp これらのブックマークコメントをみて…

電車内喫煙を注意した高校生が暴行された事件で、東名高速で起こったことを思い出した。

www.fnn.jp なんてひどいヤツなんだ、みんなが関わらないようにしているなかで、勇気を出して注意したこの高校生は立派だ! そう思う一方で、これからまだ楽しいこともたくさんあるはずの若者が、こんなことで危険な目にあうなんて割に合わないよなあ、「ス…

それでも、正しい告発が、人を幸せに、ラクにするとは限らない。

anond.hatelabo.jp 『はてな匿名ダイアリー』のエントリなので、これが事実かどうかはわかりません。まあ、ネットの記事なんて、そう言いはじめたらキリがないものではあるけれど。僕が書いているものだってそうです。「偏っている」「スポンサーの意向が反…

「なぜ、セガの家庭用ゲーム機は敗れたのか?」を2022年に総括してみた。

jp.ign.com 長年『BEEP!』を愛読し、セガハードをマーク3からドリームキャストまで所有し続けていた僕にとっては、大変感慨深い記事でした。 なぜセガはハードの争いに勝てなかったのか? 2022年に振り返ってみると、必然の敗けのように思えてしまうのだけれ…

伊集院光さんの『らじおと』降板騒動と「ラジオの終わり」

jisin.jp 本当に、大功労者であり、現在も多くのリスナーに愛されている伊集院さんにこんな仕打ちをするTBSラジオって終わっているな……と思いながら読んだのです。 でも、あらためて考えてみると、僕は伊集院さんの深夜放送はけっこう長い間聴いていたけれど…

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 第1回「大いなる小競り合い」感想

www.nhk.or.jp 『鎌倉殿の13人』 第1回を観ました。 「首チョンパ」って、本当に久しぶりに聞いたなあ。40年ぶりくらいではなかろうか。 あの時代にそんな言葉があったのか?みたいなところにこだわりすぎないのが三谷大河の良いところでもあり、気になると…

2022年の個人ブログは、「日記やテキストサイトへの回帰」が進んでいくと思う。

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくおねがいいたします。 このブログでは、毎年、新年最初のエントリは、「現在のブログ情勢と今年の展望」みたいなことを書いているのです。 fujipon.hatenablog.com fujipon.hatenablog.com fujipon.hatenabl…

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