いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

2017年の『いつか電池がきれるまで』を振り返る


2017年も、残りわずかになりました。
年末恒例の企画として、2017年の『いつか電池がきれるまで』のなかの10個のエントリを紹介しつつ、今年を振り返ってみます。


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 そういえば、つい最近も、この「人生経験マウンティング」で炎上してしまった有名女性ブロガーがいたなあ……
 ただ、僕自身もこの手の「人生経験を語ってしまいがち」なんですよね。これは、想像力に欠けるブロガーの悪しき習性なのかもしれません、自戒せねば。



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 とか言ってる先から、自分も炎上しているわけで、自分の物差しで何かを語るというのは大変難しいですね。
 ゲームは相変わらず面白いんだけど、今の僕には、ちょっと時間がかかりすぎるのです。



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 映画にもいろんな観かたがある、という話。「時計が気になる人」がこんなにたくさんいるとは思いませんでした。



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 今は仮想通貨ブームになっていますが、ぜひ一度読み返してみていただきたい記事。
 基本的に、投資というのは資本と情報を多く握っているほうが勝ちやすいゲームなんですよね(「ゲーム」という言いかたは適切ではないかもしれないけれど)。
 流行っているからやってみよう、とか、他人に影響されてはじめる、という時点で、すでに大きく出遅れていることは知っておいたほうが良いと思います。
 高い確率で大きく儲かる、というふれこみのものは、大きく損するリスクが高いものですし。



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 他人に見せている部分と内面とは、必ずしも一致しないのです。
 「不機嫌にふるまっている人」をみると、「勇気があるなあ」って思うこともあります。



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 予想外にたくさん読まれた記事。
 これまで、「〇〇な本10選」とかを書くたびに「それは違う!」とか怒られていたのですが、なぜかこのセレクトには「趣味が合いそう」という感想をたくさんいただきました。



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 2017年に行ったなかで、いちばん印象に残った場所でした。
 1年に1回くらい、一日かけて見てまわりたいなあ。



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 「ネットリテラシーが必要」とは言うけれど、結局のところ、何かを信じようとすれば、騙されない保証なんて無いんですよね。
 大事なのは、人はみんな騙されるものだ、というのを受け入れることと、もし騙されていても大けがしないような関わり方をしていくことではなかろうか。


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 個人としては「関わったら負け」なのだけれども、社会全体としては、そういう人たちにみんなが気後れしてやりたい放題されてしまうことは大きなマイナスなわけで、本当にどうしたら良いのでしょうか。『デスノート』とか『大逆転裁判』とか、「私刑は許されないのはわかるけど、誰かがそういう人を罰してくれたら、もっとマシな世の中になるのではないか」というジレンマを、多くの人が持ち続けているのでしょう。



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 インターネットの「平気でうそをつく人たち」に対しては、「読まない、買わない、関わらない」それが最良のスタンスだと僕は思います。


 というわけで、10個のエントリを並べてみました。
 こうして並べてみると、いろんなことに怒ったり苛立ったりしてばかりの2017年なのですが、実際はそんなことはないんですけどね。
 感情がつい溢れてしまうようなエントリのほうが、読まれやすい、ということなのでしょうか。
 そういうエントリは、書く側にとってもリスクがあるし、「お前はどうなんだ」と思われがちではあります。


 長年ブログというのをみてきて、最近はとくに、知らない人の個人ブログへの興味が急速に失われてきているのではないか、と感じます。
 プロが書いた文章や記事が無料で読めるし、仲間の動きも把握しておかなければならない。個人ブログを読んでいる人たちは、何かそこでものを売りたい人たちだけなのではなかろうか。もちろん、実際には「だけ」ってこともないのでしょうけど。
 僕自身も、なんだか一周して前と同じようなことを書いているな、と感じることが多いのです。
 もちろん、すぐにやめる、ということはないですし、そもそも、この斜陽産業となった個人ブログのなかで、まだまだ先行者利益を甘受している立場ではあるとは思うのです。だからこそ、新しいことができない、いや「新しいこと」って何だ?と自問自答しつつ、2017年も終わっていきます。


 いつか、電池がきれるまで。


 それでは皆様、よいお年をお迎えください。


平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学

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家守綺譚 (新潮文庫)

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