いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

今からでもTSUTAYAで借りられる、あまりにもベタな「本当に面白い映画」5選

もう、タイトル通りの内容です。
秋の夜長の連休。とくに出かける用事もないので、DVDでも借りてくるか、という皆様に、あえて「ベタすぎてもう誰も紹介しないけれど、(僕にとって)本当に面白い映画」を5つ御紹介したく存じます。


(1)タイタニック

タイタニック<2枚組> (期間限定出荷) [DVD]

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いきなり、『タイタニック』かよ……という映画ファンの皆様からの罵声が聞こえるような気がしますが、本当に傑作なんですよこの映画。
3時間近くと、長いのですが、観ているとその長さを感じません。
昨年、3D版を映画館で観たのですが、15年前の作品のはずなのに、すごく引き込まれてしまいました。
いや、あのブームの最中は「レオ様!」という女子たちのすすり泣きの声に、なんだかこうコノヤロモードになってしまったのですが、この映画のすごさは、いろんな観かたができるところなのです。
レオ様とケイトさんの「悲劇のラブストーリー」として観た人もいれば、僕みたいに「この世界の歴史のなかに、こんな悲劇に遭ってしまった人たちがいるのか……と、パニック・ムービーとして観た人もいる(実際は、ほぼ真っ暗のなか沈没していったのですから、その恐怖たるや!)。タイタニックの内装をみているだけでも、圧倒されてしまいます。
前半の甘ったるさ、後半のスリルとサスペンス、本当に隙のない映画です。
あまりにも大ヒットしてしまい、「こんなチャラチャラした恋愛映画!」と思い込んでしまっているあなたに、ぜひ一度観てほしい。



(2)ロード・オブ・ザ・リング

ロード・オブ・ザ・リング トリロジーBOXセット [Blu-ray]

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ファンタジー映画なんて、おとぎ話だし、バカバカしい。
そう思われがちなんですが、この作品で「大人が本気でつくったおとぎ話のスゴさ」をぜひ感じていただきたい。
この映画のなかには、ほんものの「もうひとつの世界」がある。
正直、シリーズ3作のうち、ひとつめの『旅の仲間』は、設定を説明しなければならないので、やや冗長な感じがするのですが、2作目からは、燃えます。
とくに第2作『二つの塔』のクライマックス、主人公たちがサウロンの軍勢に攻め込まれ、落城の危機に瀕しているところで、起死回生の!!!ほんと、「映画的には、ここでやられるわけがないとわかっている」はずなのに、なんであんなにカタルシスを感じるのだろう。
ピーター・ジャクソンすげえ。
日本ではファンタジー映画はウケない、という慣例を見事打ち破っての大ヒット作でもありました。
それでも、『ホビットの冒険』はけっこう面白いにもかかわらず、あんまり日本ではヒットしていないんだよねえ。
僕も今度は子供と一緒に観ます。



(3)ルパン三世 カリオストロの城

ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

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むしろ、「この映画を観たことがない日本人のほうが少ないのではないか?」という感じなのですが。
子供の頃にテレビで見て、「世の中には、こんなに面白い映画があるのか!」とすごく感動したんですよね。
当時は自分より年上だったクラリスの可憐さ、カリオストロ公爵のいやらしさ、時計塔での緊迫感あふれるアクション、銭形警部の意地と締めのセリフのカッコよさ。
僕は同じ映画を繰り返し観ることってほとんどないのですが(人生って短いですからね)、これだけは「ま、久々に観てみるか」と観はじめて、気がつくと結局「あなたの心です」の場面に……
いやほんと、もし万が一、観たことがなければ、ぜひ。



(4)アポロ13

この映画については、ちょっとだけ説明。
「成功した失敗 ("successful failure")」と称された、アポロ13号の奇跡的な「宇宙からの帰還」を描いたものです。トム・ハンクス主演。宇宙の魅力と怖さ、そして、どんな絶望的な状況でもあきらめずに最善を尽くそうとする人間の素晴らしさが描かれている映画です。僕は宇宙モノが好きなのですよね。やほんと、今でもつらい状況に陥ったとき「でも、アポロ13号のあのときの乗組員たちに比べれば、たいしたことない」とか、考えるようにしています。
トム・ハンクスといえば『フォレスト・ガンプ』も良い映画でした。リアルタイムで観たときには、なんかよくわからん映画だな、特撮がすごい、のか?って思った記憶があるのですが、最近観直してみたら、なんだかやたらと泣けたんですよね。「人生」が詰まってた。



(5)フィールド・オブ・ドリームス

フィールド・オブ・ドリームス [DVD]

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ある日の夕方、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声("If you build it, he will come." = 「それを作れば、彼が来る」)を耳にする。その言葉から強い力を感じ取った彼は家族の支持のもと、周囲の人々があざ笑うのをよそに、何かに取り憑かれたように生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を作り上げる。

もしあなたが男で、父親がいれば。あるいは、誰かの父親であるならば、そして、野球が好きならば、ぜひ観ていただきたい。
正直、アメリカのメジャーリーグに詳しくない僕が、この映画の意味とかディテールを完璧に理解できているとは思えないのですが、それでも、ラストシーンは心に染みました。
ベタなんだよ、本当にベタなんだよ。
でも、「これしかない」という場面を観て、「やっぱり!」と思いながらも、画面が曇ってくるのです。もうほんと、どうしようもない。


以上、あまりにもベタな「本当に面白い映画」5選でした。
「名作文学」とか「名作映画」って、「今さら観るのもねえ……」なんて、かえってスルーされがちなのですが、やっぱり「良いものは良い」。
この文章、書いていて楽しかったので、またいつかやりたいものです。


「全部観たよ、このくらい常識だろ!」とお怒りの皆さまは、なんとか御寛恕いただければ幸いです。

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