僕は自他ともに認めるインドア人間なので、この「外出自粛」は、全然苦にならない……はずだったんですよ。
医療が仕事なので、万が一のことも考えて、ひとりで隔離生活を送っていることもあり、「よし、この機会に、積みまくっていたゲームとか、トルストイ読破とかをやってしまおう!この機会を逃すと、もう引退するまでできないかもしれないし……」と思っていたのです。
なんだったら、小説のひとつでも書いてみる勢い!
……だったんですけどねえ……実際にこの「コロナ籠もり生活」に入ってみると、もう、本当にダメなんですよ。
仕事の量や時間は、最前線にいるわけではないので、(僕の場合は)これまでとそんなに変わらないはずなのだけれど、「感染予防」を意識しながら一日の仕事をして、家に帰ってくると、もうぐったりしてしまうのです。食事も外食はほとんど20時までで、ちょっと仕事が長引くと間に合わない。インスタント食品やコンビニ飯が続いています。
それでも、家に帰ってきたら自由に時間を使える……はずなのに。
マンションのエレベーターの中では、「家に帰ったら、やる予定のゲームや見るつもりの映画」のことを考えていても、ドアをくぐったとたんに、ドッと身体のだるさを感じ、なんとかシャワーを浴びて、YouTubeでゲーム配信の動画をみているうちに眠気に負けてしまう、その繰り返し。
積みコンテンツ、全然減らない。
むしろ、「今のうちに!」と焦るばかりで何もできていないことにがっかり、ぐったりしているのです。
部屋も全然片づかない。むしろ、散らかっていく。
時間はあるはずなのに、ぐったり、だらだらしているうちに、いつのまにか寝てしまうか、眠らなければならない時間になっている。
仕事はあるし、現状、お金に切実に困ることはないので、それだけでも恵まれているのは事実なのだけれど。
「ずっと家にいても苦痛じゃない」はずの人間でも、こんなにどんよりした気分になり、朝起きるのも、身体をベッドから引き剝がす、という感じになってしまっているということに、自分でも驚いています。これがコロナ鬱というやつなのか……
最近は、2時間の映画を毎日1時間ずつ観るようにしているのですが、それすらできない日が多く、時間があるはずなのに、何もできていない自分に、けっこうストレスを感じているのです。生きてるだけで丸儲け、って自分に言い聞かせているんだけれども、結局、時間があっても、やらないことはやらないし、時間がなくても、本当にやりたいことはやるんだよね。
まあ、「本当にやりたいこと」がブログを書くことくらいなのだと思うと、それはそれでせつなくもあります。これでなんとか正気(?)を保っているような気はするけどさ。