いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

入学式で、国歌・校歌を子どもたちがちゃんと歌っていたことに驚いた。

昨日、長男の小学校入学式。
学校というのは、自分が卒業してしまうとすっかり縁遠くなってしまうもので(僕は、卒業してからも母校にしょっちゅう顔を出す、という義理堅いタイプでもないですし)、久々に「小学校のイベント」というものに参加しました。
たぶん、35年ぶりくらいです。
長男が比較的行儀よく入学式を過ごしていてくれたのには安心したのですが、久々に体験すると、「そうそう、僕のときもこうだった」と思うところと、「前はこうじゃなかったのに」と感じるところがあって。


なかでもちょっと驚いたのは、国歌や校歌を、在校生(その場にいたのは6年生たち)が、しっかりと大きな声で歌っていたことなんですよね。
いまから35年前、僕が通っていた小学校・中学校では、「国歌・校歌は、一部の『意識高い系生徒』だけが声を出して歌うもの」でした。
よく「ちゃんと歌え!」と、生活指導の先生に怒られたものですが、こちら側としては、「先生にギリギリ怒られないくらいの小さな声で歌う」のが腕の見せどころ、だったんですよね。
そういうのを、大声で歌うのは、なんか恥ずかしいというか、カッコ悪いというか、そういう雰囲気が漂っていました。
国歌に関しては、サッカー・ワールドカップとかの影響が大きいのかもしれませんが、「『君が代』を歌うのは、カッコ悪い」という思い込みが、当時の僕たちにはあったのです。
アメリカの国歌みたいに、盛り上がる曲だったらよかったのに!とか、みんなで言っていました。
あれなら歌詞がないから歌わずに済むし。


そういえば、ラジオ体操とかは、どうなんだろう。
いまの小中学生(小学生と中学生は、まったく違いかもしれないけど)は、ちゃんとやっているのでしょうか。
僕たちの時代は、「いかにやる気なさそうに体操するか」をみんなで競い合っていた記憶があるんですよね。
全くやらないと先生に怒られるので、なるべく指先をはじめとする小さな動きで、怒られない最低限のポイントを見極める。
傍からみれば、「変な動きをちょこちょこやってる」ようにしか見えなかったんじゃないかな。
体育の先生からの「真面目にやれ!」の罵声は、日常茶飯事でした。


この35年間で、行事で国歌や校歌を歌うのを「かったるい」とか「カッコ悪い」とするような「小中学生の常識」が失われたのだとしたら、それはそれで、良いことには間違いないんでしょうけど。
あるいは、カラオケなどのおかげで、「人前で歌うこと」への精神的なハードルが、だいぶ下がった、ということなのだろうか。


子どもたちの立派な歌声を聴きながら、僕は35年前のことを思い出して、「えっ、みんなこんなにちゃんと歌うの?」って、内心驚いていたんですよね。
これって、最近はどこの小学校でもそうなのかな。