「本当にしんどい」というのをどう解釈するか、というのが問題ではあるのですが、いちおう、「何か精神的に落ち込むようなことがあって、何をする気力も起きないとき」というふうに定義させていただきます。
僕の場合は、とくにきっかけがなくても、そういう波がやってくることがあって(ゴールデンウイーク明けとか正月明けに多い)、そろそろ危ない時期なんだよなあ、なんて思いつつ。
ちなみに、冒頭のエントリに関しては、ブックマークコメントで、さまざまな人が「おすすめ」を紹介しておられます。
b.hatena.ne.jp
「しんどいとき」だからこそ、いちばん好きなもの、元気が出てくるようなものを観たい、という人もいれば、落ち込んでいる気分に寄り添ってくれるような作品が良い、という人もいるし、あまり感情が動かないような穏やかなものをすすめる人もいます。
こういうのに「正解」はなくて、「相性」なんでしょうけどね。
他の人の役には立たないかもしれないけれど、僕も「本当にしんどいとき」に頼っているコンテンツ+行動を紹介しようと思います。
(1)ゲームセンターCX
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/12/23
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『ゲームセンターCX』の良いところは、一生懸命見ればディテールを楽しめるし、見るともなく流しっぱなしにしていても、ゲームの音楽や効果音、有野課長のトークで、寂しさを埋めてくれる、というところなんですよね。
だから、しんどいときには、もう何度も観たような回を流しながら、ボーッとしていたり、横になって目を閉じたりしています。
ロケみつ ~ロケxロケxロケ~ 桜 稲垣早希のブログ旅 Blu-ray BOX 日本編完全版
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稲垣早希ちゃん可愛いし、それなりにリスクと浮き沈みはあるんだけれど、絶対に死んだり大けがしたりすることはないだろう、という絶妙なバランス。これも、集中してみる、というより、なんとなく流しておく番組向きです。この企画が放送されていたのは、そんなに昔の話じゃないのに、ブログの書き手と読者、コメントとの距離感はこんなに変わってしまっているのだな、と観ていると思うところもあります。ヨーロッパ編はいまひとつ。
(3)幽玄漫玉日記
- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
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「万人向け」とは極北のところにある作品かもしれませんが、僕は自分より少しだけ年上の玉吉さんの漫画を読むと、「まあ、玉吉さんがこうして生きているんだから、僕もあわてて結論を出す必要もないな」と思うんですよね。
玉吉さんの作品のなかでは、『幽玄漫玉』くらいが、僕にはいちばん安心して読めます。
(4)テトリス
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- 出版社/メーカー: Tetris Online, Inc.
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定番中の定番、テトリス。
頭が他のことでいっぱいでも、とりあえずプレイできるくらいの単純なルールで、やっているうちに没頭してしまう、そんなゲーム。
実はこういうゲームって、ありそうであんまりないんですよね。
同じジャンルのようにみえても、『ぷよぷよ』ではキャラクター性が強すぎるし、『コラムス』はセガすぎる。
(5)ウイニングポスト
- 出版社/メーカー: コーエーテクモゲームス
- 発売日: 2018/03/15
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唯一、現在進行形でリリースされ続けている競馬ゲーム。
10年前なら、『ダービースタリオン』だったのですが。
『ウイポ』も、極めようとすれば血統や配合、調教など、いろんなことができるのですが、僕の場合は、ボーッとしながら「先に進む」ボタンを押し、セリ市とか種付けとかも、かったるいなあ、なんて思いながらやっていることが多いのです。
それで何が楽しいの?と言われるのですけど。
(6)ポケモンGO
Pokémon GO Plus (ポケモン GO Plus)
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最近は、スマートフォンで続けているゲームは、これだけになってしまいました。
精神的にしんどいときは、「体を動かす」と、少し気分が変わるので(風呂に入る、というのも「疲れることができる」のが効果的なのだと思います)、有効利用しています。とはいえ、田舎だと散歩しても、歩いて行ける範囲で、そんなに釣果はないんですよね。
(7)掃除、片付け、アイロンがけ
中島らも「愛をひっかけるための釘」(集英社文庫)で、こんな話が紹介されています。
ものを書く人間は、たとえ缶詰めにされたからといって、じっと机に向かっていれば書けるというものではない。その証拠に筒井康隆氏をホテルに缶詰めにして、夜中に様子を見にいったら、氏はホテルの「風呂を洗って」いたという。その気持ちはよくわかる。何か単純な作業に専心したくなるのだ。
これを読んでから、「これはもうダメだ……」というときには、やらなければならない身の回りの整理整頓に取り組むことにしています。一石二鳥というか、けっこう疲れることができるし、環境が良くなると、少し気分も落ち着くことが多いので。
(8)ラジオを聴く
この番組を、とかいうのではなくて、AMのリスナーが自分の日常ネタをメールしてくるような、ふだんはあまり聴かないような番組って、「人と接するのは気が重いけれど、なんだか沈黙が寂しくてしんどい」というときには、けっこう効きます。
自分には関係のない人が、関係のないことを話しているからこそありがたい。
ちなみに、僕は最近、落語を聞くという新技に挑戦しています。でも、あまり慣れていないせいか、集中して聴こうとしてしまうので、しんどいときにはまだ難しい。
(9)ブログを書く
書けるような状況、物事の場合には、書くことで、少しラクになることがあります。
ただし、これは「酔っぱらってSNS」と同じリスクがありますので、くれぐれもご注意を。
fujipon.hatenablog.com
(10)寝る
経験上、大概の問題は、時間が経てば前より気にならなくなるか、なんとなく「ほどけて」くるものです。
(ただし、金銭問題は除く)
なんのかんの言っても、不貞寝最強。
ただし、「ベッドから起き上がる気力もない、死を意識する」という状況であれば、精神科をすみやかに受診しましょう。
以上、思いつくまま、10個挙げてみました。
「無理に元気になろうとしない」「人と繋がったり、励ましてもらおうとしない」「やりすごす」ことを意識して、「これをやれば、なんとなく回復に向かいはずだ」と日頃から自分に条件付けをしておく、というのが要点だと思います。
あくまでも、僕の場合は、ということですが。
- 作者: ダン・アッカーマン,小林啓倫
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2017/12/26
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