- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2015/07/09
- メディア: Video Game
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『大逆転裁判』をクリアした。
ああ、なんかゲームのエンディング見るのって、久しぶりだなあ。
『俺の屍を越えてゆけ2』以来だから、1年ぶりくらいか。
今年はこれが最初で最後になるかもしれない。
今回、この『大逆転裁判』をやりながら、「ほんと、『逆転裁判』シリーズって、最初に出たゲームボーイアドバンス版から、基本的なところはずーっと一緒だよなあ」と思っていた。
探偵パートと裁判パートがあって、画面を「しらべる」での証拠品探しと、証言での「ムジュン」の発見。
むしろ、『逆転裁判2』『3』くらいのほうが、「サイコロックを解くタイミング」とか、ちょっと新しさを追い求めていたのではいか、という感じがする。
ほんと、マンネリだよなあ、このシリーズ。
明治時代を舞台にしたこの『大逆転裁判』をやっていると、現在の「科学捜査全盛」の時代を舞台にすると、推理ものや探偵ものというのは成り立ちにくいのではないか、とも痛感する。
「それって、血液のDNA鑑定を行えば、すぐにわかるだろ!」
『逆転裁判6』の舞台も「日本ではない某国」だそうで、科学の発展というのがある種のロマンを消失させることは事実なのだろう。
これまでのシリーズも、かなり強引なトリックが使われており(「霊媒」とかもあるんだから!)、その破天荒さも含めての『逆転裁判』ではあるのだけれども。
……といいつつも、最近の僕の実感としては、このくらいマンネリ化したシリーズもののほうがラクというか、新しいゲームのルール、みたいなものに対して、どんどん適応するのがめんどくさくなってきているんだよね。
『パズル&ドラゴンズ』だって、ちょっと触ってみて、「ルールを把握するのがめんどくさい」と、リタイア。
体験版をダウンロードした『世界樹の迷宮』も、「おお、マッピング懐かしい!めんどくさそうだったけど、久々にやってみたら、僕もまだまだイケるじゃん!オートマッピング便利だしな!」とダウンロード当日はけっこう長時間遊んだにもかかわらず、一度やめてみると「ゲーム再開」する気が起きずに放置。
頭が固くなる、というのはこういうことなのかと、実感している。
なんで最近のゲームは、シリーズ物ばかりなんだ?とか思っていた僕自身が、実際にゲームで遊ぶとなるとこの体たらくなのだよね。
とにかく、そのゲームの「ルール」に慣れて、軌道に乗るまでがキツいのだ。
『ドラゴンクエスト』とか、この『逆転裁判シリーズ』などは、シリーズに慣れているプレイヤーならば「説明書要らず」だから、それだけでも、ハードルが下がり、手に取りやすい。
『ファイナルファンタジー』シリーズは、初期の頃を除けば、毎回違うシステムを導入しているのだから、けっこう凄いよね。
あらためて考えてみると、僕がこれまでの人生で「完走」しているシリーズもののゲームって、この『逆転裁判シリーズ』(『逆転裁判1〜5』『逆転裁判 vs レイトン教授』『逆転検事』)だけかもしれない。
『ドラゴンクエスト』は、オンラインの10は除くとしても、クリアしたのが1〜5、8で、6、7、9は途中で断念。7の場合は、休日前にゆっくりエンディングを堪能しようと、ラスボス直前で楽勝レベルにレベルアップしていたデータがいきなり消えるという悲劇もあったのだが。
『ファイナルファンタジー』は、クリアしたのが、1〜5、7、9、10。未クリアは6、8、10-2、12、13。
いずれも新しいほうがクリア率が低くなっているのは、僕自身の持ち時間の減少と、ゲームクリアそのものにかかる時間が長い、というのはあるのだが、最近は、1年に1作、せいぜい2作、くらいずつしかゲームのエンディングをみていない。
リアルタイムで、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』は全部クリアしてきた、という猛者は、どのくらい存在するのだろうか?
これらのゲームの「クリア率」って、何%くらいなのだろう。
「マンネリだよなあ」と嘆きつつ、「マンネリなもの」を好むというか、マンネリなものしか受け付けなくなってしまっている、という現実に、けっこう打ちひしがれている。
でもさ、最近のゲームって、ちょっと複雑すぎない?
僕がテレビゲームに接しはじめた30年ちょっと前に比べて、人間の脳はそんなに進化していないはずなのに、進化しすぎなんだよ、テレビゲームってさ。
ちなみに『大逆転裁判』は、「これまでのシリーズ好き&マンネリが苦にならない人」にはオススメです……って、そういう人は、言われなくてもやってるか。
カスタマーレビューでは「ストーリーが未完」って言う人が多くて、それはたしかにそうなのだけれど、それなりの「区切り」はついていたし、シリーズ化するつもりなのだろうし、プレイ時間的にも「このくらいのボリュームがあれば十分」だったのですけどね、僕としては。
以前は「100分とかで終わる映画を観るのはもったいない!」「ゲームは長時間遊べたほうがいい!」って確信していたけれど、いまは、150分とかの映画は、けっこうキツい。
トイレどうしようかな、とか、考えてしまうし。
いや、正直言うと、130分をこえると、ちょっと身構えてしまうくらいなのです。
マンネリを楽しめるっていうのは、人生、損することばかりではないのかもしれないけれど、少し寂しい気分ではありますね。