いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「クリアまで10時間程度の面白い(おススメの)ゲーム」を教えていただけますか?



 しばらく前にこのツイートとたくさんのレスポンスを見てから、僕だったら何をおすすめするだろう、と考えていたんですよね。
 アクションゲームはプレイヤーの技量でクリア時間に大きな差がついてしまうし、RPGはフルプライス(7000~8000円くらい)の作品は、短くても20時間くらい、長いものは100時間を超えるものもあります。これも、やり込み派はもっと長くなるでしょうし、最速クリアを目指す人たちは、とんでもない高速クリアになるしなあ。

 最近は、Steamでそんなにプレイ時間が長くないインディゲームを買ってみることもあるのですが、こちらは作品にもよるけれど、数時間くらいで終わるものが多いのです。

 10時間でとりあえずエンディング、というと、ちょっと長めのアドベンチャーゲーム、という感じでしょうか。
 10時間くらいであれば、勤め人が週末にひと頑張りすればクリアできるくらいのボリュームではありますし。

 今年僕が遊んだゲームとしては、このあたりが、10時間くらい(『レトロチカ』は15~20時間くらいかかったかな……)でした。


fujipon.hatenablog.com
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 最近クリアした、このゲームも、クリア後のサブストーリーまで含めて10時間弱でした。

 いろんなレトロアドベンチャーゲームへのオマージュが詰まっていて、個人的にはけっこう楽しめました。
 X68000の『ノスタルジア』の「あのシーン」を久々に思い出しつつ、「操作性悪すぎだろこれ!」とイライラしながらやられまくり。
 これは「プレイヤーにもどかしさを与える仕様」なのか、それとも、単に「練り込み不足で操作がやりづらいだけ」だったのか。
 キャラクターも含めて、好みが分かれるゲームではありますしね。
 僕が遊んだバージョンは「改善後」だったのだろうか?

game.watch.impress.co.jp


 『シロナガス島への帰還』って、このクオリティで人気声優さんがたくさん出ていてフルボイスでダウンロード版が750円(僕はSwitchのセール500円で買いました)とか、儲けがあるのだろうか、と心配になるレベルです。
 インディゲームって、本当に千差万別で、こういう「お値打ち」な作品もあれば、1時間半くらいの素人小説をボタンを押しながら読まされて500円、みたいなものもあるのです。Switchのダウンロード販売の画面をみていると、やっぱり「サムネイルに売る側のやる気や魂が宿る」のは感じます。これ誰が買うの?みたいなゲーム、たくさんありますし。でも、そういうゲームを「毒見」してレビューしまくってみたら、けっこうニーズもあるかもしれません。僕は『ポケモン』のテーブルシティで「広い!店多すぎ!」と心が折れかけているオッサンゲーマーなので、もう、自分にとって面白いゲームしかやらない、オマケ要素をコンプリートなんてしない!と心に誓っているのですが。

 思うに、この「10時間くらいでクリアできて、クオリティが高いゲーム」って、社会人には「ちょうどいいボリューム」だと感じる人が多いのではないでしょうか。『逆転裁判』の第1作とか、たぶん10時間くらいですよね。

 でも、実際のところは、「数時間で終わる」か、「効率よくクリアしても20時間、やりこめば40時間」「クリアまで平均100時間」「クリアという概念がなく、やめようと思うまで延々と続けられる」というのが今のゲームの「ボリュームゾーン」で、「10時間」というのは、ニーズの割に層が薄い気がしているのです。
 もちろん、これは僕の知識が乏しいだけの可能性が高いので、僕も「10時間くらいで(平均的なゲームプレイヤーが)楽しくクリアできて、SwitchかSteamで遊べるゲーム」をもっと知りたい。

 まあ、クリアにこだわるよりも、面白いと思えるところまで遊んで、飽きるか疲れたら、途中でやめてしまう、というのもひとつの考え方ではありますが。
 『女神転生V』とか、40時間くらいやったのですが、マップがあまりにも複雑すぎるのがめんどうになって、いつのまにか放置になってしまっているし。面白いゲームだと思うのだけれど、僕はあまり考えすぎずにAボタンを連打していたら先に進むようなゲームが好きなのかもしれません。そのうちクリアしよう、と思いつつ、中途半端なところでやめてしまっているゲームばかりです。


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