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いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

『ファイナルファンタジー15』の発売日に「『ファイナルファンタジー個人史』を振り返る

www.jp.square-enix.com


ついに、本日『ファイナルファンタジー15』発売ということで。
これだけ間隔が開くと、生きているあいだに、あと何回『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』の発売日を迎えることができるのだろう、とか、ちょっとしんみりしてしまうところもありますね。
ドラゴンクエスト』シリーズの場合は、製作陣の年齢も考えると、なおさら、なんですが。
まあ、こういうのは何年かに一度の「お祭り」みたいなものなので、せっかくですから、いままでプレイしてきた『ファイナルファンタジー』のナンバリングタイトルの思い出を簡単に振り返ってみたいと思います。


FF1:天才プログラマーナーシャ・ジベリの飛行船スクロールが速い、本当にすごい!でも、ゲームそのものは、なんかめんどくさくてクリアできなかった(未クリア)。ナーシャさん1957年生まれだから、もう還暦なのか……


FF2:ミンウ! 一生懸命探しにいった究極魔法「アルテマ」の使えなさに涙し、「努力は必ず報われるわけではない」という高橋みなみさんにも伝えたい人生の摂理を学んだのでした。ちなみにこの『FF2』、ものすごく有名で大ヒットしたんだけど、とにかく難しいというかゲームバランスが悪い。「仲間同士で殴り合ってレベル上げ」という攻略法が当時の僕には「邪道」に思えてどうしても納得できなくて、クリアに至らず放置。なんか、子供の頃って、「絶対コンティニューとか使わない!」とか自分で自分の首をしめがちですよね。今の子供は、有野課長というロールモデルがいてうらやましい。


FF3:面白かった。大学に入ってすぐの頃で、本当に脳が解けそうなほどやってました。最後のダンジョンがセーブできないのに長いんだよね、トルネコかよ!オープニングでFFシリーズのメインテーマが流れるところは痺れます。これはクリアした。


FF4:スーパーファミコンRPGの幕開けともいえる作品。音楽もグラフィックもさすがスーファミクオリティ、という感じ。最後がなんだか唐突な展開だった記憶がありますが、これも問題なくクリア。


FF5スーパーファミコンのカセットの値段って高かったですよね。マイコンの『三国志』かよ!(マイコンの『三国志』のフルバージョンは14800円していたのです)カセットが1万円オーバーはかなり衝撃的でした。これもグラフィック、音楽、ストーリーともになかなかの好バランス。でもFF4となんとなくごちゃませになっている感があります。クリア済み。


FF6けっしてつまらなくはなかった、なかったんだけど、なんかダレてしまって、結局最後までクリアできませんでした。スーパーファミコン末期ということもあって、なんだか今ひとつ印象薄いんだよなあ。


FF7個人的にはFFシリーズのなかでいちばん記憶に残っています、あの遊園地のシーンとか好きなんだよなあ。バレットデート!主人公がぶっ壊れるストーリー展開とか、まさにあの時期『エヴァンゲリオン』の影響が大きかった。とにかくグラフィックが凄くて、凄すぎて通れるところがよくわからなくて迷子になる、という事例がたくさんありました。
エアリスが生き返るという都市伝説が長らく信じられていたのも、まださほどインターネットが普及していなかったから、なんでしょうね。
クライマックスの『セフィロスコーラス』は耳に残るよなあ、『7』のCDはいまだにときどき聴いています。クリア済み。


FF8いきなり学園モノなんですが、魔法を敵から吸収して覚える、というシステムを知らないままけっこう先のほうまで進めてしまい、なんとか力技でクリアしようとしましたが詰みました。これ、こっちが強くなると敵も強くなるのでキツいんですよね。
だがしかし、『Eyes On Me』はすごく良かった。というか、あの曲以外はあんまりよく覚えてない……未クリア。


FF9世間では「昔のFFらしいFFに回帰した作品」として根強いファンが多いのですが、僕は「たしかによくできてるけど、FFらしい驚きというか、なんじゃこれは!と言いたくなるような新しいことがなくて、ちょっと寂しいな、とも思っていました。目新しいと「これは違う!」と言い、昔っぽいと「進化がない!」と嘆く、つくるほうも大変だよね。ある意味もっとも完成度の高いFFかもしれません。クリア済み。


FF10冒頭の『ザナルカンドにて』のせつなさがすべて!という感じです。クライマックス前にこのシーンがまた出てきたときは本当に感動しました。ただ、個人的にはキャラクターの強化システムとか、やたらとサブゲームが多いのとかは苦手なんですよね。あのビーチボールみたいなのを使うスポーツゲームとか、かったるくてかなわん。やらなきゃいいんだけど、用意されているものをやらないと、それはそれでなんだか損したような気がするし、やったらやったで、そんな寄り道している時間ないんだけどなあ、とか思う。めんどくさいですね本当に。でも、システム面でのめんどくささをストーリーと音楽でカバーしてしまっているというか、名作の域にまで高めている感じです。なんのかんの言っても、最後はちょっと泣ける。クリア済み。


FF10-2だから、こんなのやりたいわけじゃないんだよ!でもやるんだけどさ、とか思っていたのですが、最初ちょっとだけプレイして、なんとなくやめてしまいました。やっぱりやらないのかよ。ユウナはそんなんじゃないだろう、と。


FF11オンライン作品なので未プレイです。


FF12オフラインなのにオンラインっぽいFF、という作品なのですが、あまり乗り気になれず、ちょっとだけ遊んで放置しました。未クリア。


FF13これも「僕にとってはシステムがめんどくさすぎるFF」だったんですよね。当時は「ネットで攻略法をみるのは邪道だ」と固く信じていたのですが、自力攻略するほどの時間はない、ということをもっと自覚しておくべきでした。
オーディンがなかなか倒せずに苛立っていると、家人に「なんでこんなの倒せないの?私は2回目で倒したのに。何も考えずにゲームやってるからだよ」と言われて、あまりにもその通りなのでショックだったのをよく覚えています。でもさ、ゲームって、あんまり考えずにやりたくない?未クリア。


FF14オンライン作品なので未プレイです。


というわけで、ざっと「僕とFFシリーズ」について振り返ってみたのですが、こうしてみると、「ゲーム好き」とか言いながら、クリアしたのは『3』『4』『5』『7』『9』『10』の6作のみ。全部買っているにもかかわらず、この体たらくです。
しかも、最近になればなるほど、まともにプレイしてない……「ファイナルファンタジーは一本道」って批判されることが多いのですが、僕はあんまり枝葉が多過ぎるゲームは苦手なので、テンポが良い一本道で良いのかもしれません。


今回の『FF15』については、発売前にネット上でフライングネタバレが行なわれ、スクウェア・エニックスさんがあわてて「火消し」をした、なんて話があったり、いきなり大きな容量のパッチをあてなければならない、という噂もあり、また、オープンワールド形式ということで、「3D酔い人間」としては、戦々恐々としております。


それにしても、発売まで長い時間がかかったものだな……
とりあえず今日入手できれば『15』をはじめてみるつもりです。
開発期間が長いということは、丁寧につくられてはいるんでしょうけど、もとになったアイデアは10年前のもの、ともいえるわけで、どんなものになっているか、ちょっと不安でもあります(体験版は未プレイ)。
しかし、ここまで開発期間と開発費をかけてコケたら、映画『ファイナルファンタジー』に続いて、映画、テレビゲームと現在のエンターテインメント界の「大損コンテンツ」部門二種目制覇の偉業を成し遂げてしまう、ということになりますよね。
そもそも、『FF』シリーズって、前評判とか期待値がやたらと高いのだけれど、システムで冒険していることが多いせいか、デキがいまいちなナンバリングタイトルも多いんだよなあ。
個人的には『3』『5』『7』『9』『10』は良作だと思うけど、あとはけっこう「微妙」です。
ちなみに、僕が好きな順番は『7』>『10』>『3』>『5』>『9』(その他は着外)


この『ファイナルファンタジー』、なんで『ファイナル』って言いつつも、続編がつくられまくっているんだ?とツッコミたくなるのですが、こんなエピソードがあるのです。


「CONTINUE Vol.22」(太田出版)のインタビュー記事「『ファイナルファンタジー』を創った男・坂口博信」より。

(「ファイナルファンタジー」のシリーズ最初の作品「ファイナルファンタジー1(当時のタイトルには「1」はついていないのですが、今回は便宜的につけさせてください)」の開発当時のことを振り返って)

インタビュアー:『FF1』のクレジットを見ると、坂口さんの名前はなくて、スクウェアAチームになっていますね。


坂口博信当時のスクウェアはチーム制になっていて、僕らは古株だったので、スクウェアAチームと呼ばれていたんです。最初のAチームは4人しかいなくて、僕と、渋谷さんという女性デザイナーと、石井(浩一。のちの『FF11』ディレクター)。それにプログラマーのナーシー・ジベリだけ。ほかのチームは15人くらいいたのに、すごく哀しいチームで……(苦笑)。「Aチームは終わったな」とか言われていました。


インタビュアー:なるほど……なぜそんなに少人数だったんですか?


坂口:僕に人気がなかったから(笑)。ちょっと人に対して厳しすぎたんですね。それで、「もう大学を8年間も留年してるし、ファミコンの3Dゲームもうまくいかないし、次のゲームがダメだったら大学に戻ろう」と思っていました。それが『ファイナルファンタジー』というタイトルに。


インタビュアー:まさにファイナル!


坂口:当初は『ファイティングファンタジー』という案もありましたけど、「自分自身のファイナルなゲームにしよう」と思っていたんですね。「これでゲームの仕事は終わりになるかもしれないけど、がんばろう」って。その意図をナーシーに理解してもらって、RPGを作ることにしたんです。


インタビュアー:なるほど。まさしく坂口さんにとっての最後のファンタジーだったんですね!


 切羽詰まった状況での「ファイナル」だったのです。
 これは2005年のインタビューなので、今から10年以上前になりますね。
 いやほんと、僕も『ファイナルファンタジー』も、よくここまで来たものだ、と思います。
 しかし、こんなにお金も時間もかけた『15』が売れないと、今度こそ本当に「ファイナル」になりかねないな……