悪いことしたときにシーマンくんのようなことを言って被害者に化ける方々こそ軽蔑されるべきです、
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2019年2月4日
僕は国籍性別で差別はしません。
反日の外国人の方々は敵です。
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この高須克弥先生のツイートなのですが、最初に見たときの僕の感想は「『シーマン』懐かしい!」だったんですよ。
まさに鳴り物(しゃべりもの?)入りで、ドリームキャストの救世主として1999年7月に登場した「シーマン」。
マイク付きのパッケージと細川俊之さんの格調高い、思わず真似したくなるナレーションで、かなり話題になりました。
最初に小さな卵を水槽に入れると、しだいに卵割がみられて、8匹の子シーマンが……という、生物学的見地に基づいたアカデミックさ。
そして、まがりなりにも会話ができるという凄さ。それも、少しずつしゃべれるようになってくるという達成感。キャラ的には全然可愛くはないし、共食いしたりしてグロいところもあるんだけど、そのインパクトにはものすごいものがありました。
シーマンに話しかけているところは、人が見たらびっくりするものだろうけど、プレイしている本人は大真面目だったのです。
『シーマン』の最大の難点は、一日一回は、お世話をしないといけない、ということに尽きます。
当時、当直のある仕事をしていた僕にとっては、本当に辛かった。
家が仕事場から近かったので、シーマンの酸素と温度の調整をするためだけに家にいったん帰ったり(職場と家が近かったので)、それもムリなときには、少しでも空腹期間が短くなるように、ギリギリの時間に餌をあげて、極力早く帰ってくるようにしていました。
それでも、悲劇は起こります…
一度、シーマンが小魚のときに急用で仕事場に呼ばれ、数時間後帰宅した際には、低温のため、シーマン死滅。
最初はわけがわからず、そのあとに何か起こるんじゃないかと、なんにもいない水槽を3日くらいせっせとお世話してたこともありました
なかでも、いちばんの悲劇は、シーマンがかなり大きくなって、2匹だけになったときのこと。なんと、餌の蛾を虫かごから切らしてしまったのでした。
ああ、飢え死にの危機。
あわてて、もう一つのメモリーパックに新しくデータをつくって、餌供給用のシーマンを並行して開始。結局、餌が供給できるまで約10日間毎日、
「あ~腹減った~」「飼い主の責任を果たせよ!」と罵倒されつつ、ちょっと機嫌でも機嫌をよくするために、シーマンを撫でつづけたのでした。
グレてコミュニケーションをとれない子供を持った親はつらいだろうなあ、とふと考えたりして。
餌をやれたときには、ほんとにホッとしたものです。
というか、10日くらい、餌を食べなくても、なんとかなるものだったのか……あれほどマメに世話していたのに……
実際は、どのくらいで飢え死にしてしまうのだろうか。
ちなみに、餌供給用データは、それ以来忘れられており、いつかもし立ち上げたら、細川さんにおこられてしまうこと確実です。
久々に『シーマン』という名前をきいて、そういえば、『シーマン2』も出たんだよなあ、僕はもうやらなかったけど、とか、当時のシーマンはちょっとしたブームで、『シーマン語録』なんて本も出ていたんだよなあ、とか、あれこれ思い出していました。
『ファミ通・2003年4月11日号』の記事「シーマン研究・第6回」より。
(筆者は、『シーマン』の開発者、斉藤由多加さん)
「もしかして、おまえ、血液型B型だろ?」
シーマンは突然そう言い出します。こういった類のシーマンの「決め打ち」のセリフは、ネットなどあちことで話題になりました。
当たり前の話ですが、この指摘には、まったく論拠がありません。(中略)
血液型と性格の関連性は、科学的に証明されているものではありませんから、たとえユーザーの行動履歴を細かく分析したところで、正解はえられない。
ここでのポイントは、むしろ「B型」にあります。
したがって、「シーマンは自分の血液型を言い当てた」という噂の出どころは、偶然当たった20パーセントの人がもたらしたものということになります。
みなさんの中には、なぜ日本人でもっとも多いA型ではなく、わざわざB型にしたのか、と思われる人もいることでしょう。
私もそうなのですが、AB型やB型の人というのは、マイノリティー意識があります。ウインドウズユーザーではなくマックユーザー、巨人ファンではなくタイガースファン、ソニーファンではなくセガファン、などなどに共通するのは、マイノリティーならではのプライドといいますか、強固な当事者意識です。
B型を当てられた人のほうが、A型を当てられた人よりもびっくりして騒ぐにちがいないというのが『シーマン』開発チームの考え方でした。
『シーマン』が喋る「奥深い言葉」はかなり話題になり、『シーマン語録』という本も出ていたのです。
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『シーマン語録2~悩める小魚への145の賢言』(シーマン著・斎藤由多加編)より。
(歴史上の人物ばかりを研究しているユーザーを戒めて)
おまえ自身の過去ほど教訓の多い題材ないぞ、おまえにとって。
『シーマン2』をやらなかったのは、『シーマン』であまりにも束縛されたので、なんとかシーマンの成長を見届けたあとは、「もうこれで終わりにしよう」とけっこう疲れていた、というのもありました。
苦労しただけに、思い出深いゲームでもあるのです。
ここで、冒頭の高須先生のツイートの話になるのですが、あらためて読んでみると、「悪いことしたときにシーマンくんのようなことを言って被害者に化ける」っていうのは、誤解か風評の流布としか思えないんですよ。
シーマンの餌をくれないプレイヤーに対する「飼い主の責任を果たせよ」は、たしかにプレイヤーにとっては心に刺さる言葉なんだけれども、自分(シーマン)が悪いことをしたのを責任転嫁しているわけじゃないから。
シーマンの立場だったら(デジタルデータに「立場」があるのか、というのは意見が分かれるにせよ)、耳障りではあるけれど、自分が生きる権利の主張なのです。
ペットが言葉を喋れるのであれば、こういうやりとりは日常茶飯事になるかもしれません。
『シーマン』は、被害者に化けているわけじゃないのに……
「『ウーマン(ラッシュアワー)』の村本さん』の『ウーマン』と『シーマン』の語呂が近い、ということで出てきたツイートなんでしょうけど、 長年のセガファンの僕としては、この風評被害にモノ申したくなったのです。
これが「有り」なら、次は『パーマン』が危ない。
いまの音声認識の精度なら、もっとリアルな『シーマン』とか作れそうだけれど、たぶん、あれ以上リアルになると、プレイヤーとしては「きつい」のでしょうね。
『シーマン』って、あの時代のドリームキャストだったからこそ、面白かったような気がするのです。
fujipon.hatenadiary.com
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