2019年も、残りわずかになりました。
年末恒例の企画として、2019年の『いつか電池がきれるまで』の10個のエントリを紹介しつつ、今年を振り返ってみます。
まだ教科書に載り続けている『山月記』について。僕は大好きなんですけどね、『山月記』。読解力は最近大きくとりあげられているのですが、学校で教えたら「読める」ようになるのでしょうか。
「平成」から「令和」へ。こうして10冊挙げてみると、僕にとっての「平成」は、「インターネットと個人主義（というか、家族主義の崩壊）の時代」だったとあらためて感じます。
人間の子供というのは、おそらく「すべて自分がやりたいようにやっていたら、なりたい人間には、たぶんなれない」のです。
勉強にしてもスポーツにしても芸術にしても趣味にしても、人生を豊かにしてくれるものは、大概、なんらかの形で最初は無理にでもやって、コツをつかまないと、面白いと思えるようにはなりません。
「子供がつまらないからやりたくないと言っている」からといって、「やらせなくていい」というのは、「子供の自主性に任せている」ということなのか？
親としての「責任回避」ではないのか？
難しいですよね本当に。
「読んでほしい」と思う人は増えても、「読んであげよう」と思う人や、そのために使える時間は増えてはいない、という現実があるんですよね。ブログを読みにきてくれる人は、（僕に関しては）どんどん減っています。でも、自分がもう下り坂だからって、みんなに「そんなものだから我慢しろ」なんて言っても、受け入れられないよね。今の若者に、高度成長期やバブルを生きてきた中高年が「つつましく生きろ」って言っているようなもので。
その後、数十人くらい遊んでくれた人がいて、長男的には、けっこう喜んでいました。というか、真剣に悩む前に『マリオメーカー』に本人が飽きてしまったみたいです。
とりあえず、この10冊は再度おすすめしておきたい。
あと、「リボ払いには気をつけて」。
加齢とは苛立ちとの飽くなき戦い、だと実感しています。
個人的には、2019年のエントリのなかで、いちばん有益なことを書いたのではないかと思っております。
このまま、「Google離れ」が進んでいくのか、それとも、SNS内での検索対策で稼ごうという人が増えることによって、SNSへの信頼感も薄れてしまうのか。
お金が生まれるところにはノイズあり、ですね……
カープファンにとっては、苛立ちと快感が入り乱れ、最後はCSにも出られなかったというジェットコースターのようなシーズンでしたが、この5年間を振り返ると、緒方監督には感謝せずにはいられません。2016年から18年は、僕の40年くらいのカープファン歴のなかで、いちばん楽しい時間でした。
佐々岡新監督になって、結果的にFAを持った選手たちはみんな残留してくれたし（菊池選手に関しては、本人の心境を思うとせつなくはあるけれど、いちカープファンとしては、本当にありがたい）、来年はけっこうやれるのではないか、と期待しております。
結局、持ち運べるかどうかと、キーボードの有無、だけのことなのかもしれないけれど、みんながスマホで済ませてしまうことが、長文ブログが好まれなくなった理由のひとつなのかもしれませんね。
2019年に書いたエントリのなかで、10個を選んでみました。
更新頻度も、読まれる数も減ってきましたし、まさしく「電池がきれかけている」ブログなのですが、書きたいことがあれば書く、というスタンスで、地道に続けていくつもりです。
最近、書けることは、ひととおり書いてしまったのではないか、と思うことも多いんですよね。何か書こうと思いついても、大概、「前に同じようなこと書いたな」ということになるので。
同じようなことを書いても、タイミングとかちょっとしたきっかけの有無で、ものすごく読まれることもあれば、見向きもされないこともあるので、長年やっていてもブログは難しいな、と思っています。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
fujipon.hatenadiary.com
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- 作者:パオロ・マッツァリーノ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 任天堂
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