いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

『逃げるは恥だが役に立つ』第7話について、めんどくさい男がとりとめもなく語ってみます。


ひらまさ、それ全回転リーチだーー!


えっ、外れるのこれ……


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「恋ダンス」が途中からだったので、なんとなく物足りなくて、前回の録画のエンディングを再生してしまいました。


いやほんと、今回はなんかうまくいきそうな感じで、ああよかったね、というのと、でもなんかちょっと寂しいな、というのと。
で、そうだよね、35歳プロの独身ってむしろこのほうが自然なのではなかろうか。
だいたい、モテない人生を送っていると「自分のことを好きになったり、迫ってきたりする人は、何か裏があるんじゃないか?」とか警戒してしまったりもするわけですようむ。


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われわれは視聴者として「両サイド」から観ているので安心しているわけですが、僕が、ひらまさサイドだったら、「後妻業」とかちょっと疑ってしまうかもしれない。でもまあ、そんな年齢でもないし、財産もないか。だってガッキーかわいすぎるし、この人が自分を好きになってくれて、グイグイ押してくるなんて信じられんよね。


いやしかし、このドラマ、「ガッキーが可愛い」に尽きてしまうのですが、あらためてそう言われてみると、僕はけっこう不思議になってきました。
なぜ『逃げるは恥だが役に立つ』(以下『逃げ恥』)の新垣結衣さんはこんなに可愛いのか?
そもそも、ガッキーは新人じゃなくて、これまでもさまざまなドラマに出演しています。
でも、ここまで可愛い可愛いと言われることはなかった。
もとからものすごく可愛かったのに!
これまでもたくさんドラマに出ていたのに!


最近の出演作では『リーガル・ハイ』も『くちびるに歌を』も観ましたが、正直、『逃げ恥』ほど「可愛い……」と悶え死ぬことはありませんでした。
それはやっぱり、演じている役というのがあって、もちろんコスプレとかの影響もあるんでしょうけど、こういう「みていてもどかしくなるほど、感情をうまく伝えることができない」というのは、鉄板の「萌え」なんだろうなあ、と。
ここ20年くらいのテレビドラマって、「お仕事もの」か「ドロドロ恋愛もの」「サイコもの」が多くて、恋愛もののドラマって、第1話の45分くらいの時点で、ヒロインは恋人か恋人の友達と寝ちゃってるようなのが多かったような気がします。
なんか、こういう「人と人とが距離を詰めていくところ」から描かれているドラマって、昔はけっこうあったような気がするんだけど、最近はちょっと珍しいかもしれない。
そして、なんだかとても新鮮だ。
実際、いまの人間関係ってけっこう両極端になってきていて、それこそ「人生修業としてナンパしちゃう人」もいれば、「会話したり、手を握るのが怖い」って人もいる。
たぶん、『逃げ恥』に対して、「何このまわりくどいドラマ」って思って離脱した人だっているはず。
このガッキーのみくりさんをみていて思うのは、「直球をど真ん中にって、意外とみんな投げ込まないよな」っていうことなんですよ。
女優さんはたくさんいますけど、これほど「可愛さを前面に出す役」って、ありそうでなかなか無い。
昔、サザンオールスターズ桑田佳祐さんが、レコード会社を移籍した後に、サザンのバラードベストを前のレコード会社から出されて、「俺たちはアルバムのなかの『一曲のバラード』をどうやって聴かせるかを考え抜いてアルバムをつくってるんだ、それをまとめてベスト盤にするなんて許せない」と怒っていたという話を聞いたことがあります。
たぶん、みくり役って「ど真ん中」だと思うのだけれど、こういうのばかりやっていたら、すぐに飽きられてしまうんでしょうね。
これはまさに、ガッキーの女優としてのアルバムの「渾身のバラード」なのかもしれません。


『逃げ恥』は、第6話でキス、そして、第7話にしてようやく……えっ、そうくるのか……それはでも困るよね、突然言われても。
せめて、Googleでやりかたを検索する時間を与えてもらえればよかったのに……


僕も今回、「ひらまさ、それはちょっと失礼だろ!」と言いつつも、このドラマが一筋縄でいかないことにけっこうホッとしてもいるのですが、人と人との距離感っていうのは、案外難しいものだな、とかあらためて考えてみたりもするわけです。
Twitterでの反応をみていると「ひらまさ、うらやましいけど、それは失礼だろ……」というのが多いのだけれど、なんのかんの言っても「据え膳食わぬは男の恥」みたいなのは、ずっとわれわれの意識のなかにあるのだろうか、とか。
平等という概念でいえば、男のほうから「まだ心の準備ができていないから」と拒絶というか「待った」をしても良いわけじゃないですか、それがイコール「女性に恥をかかせた」みたいな解釈になるのは2016年も同じなのか。


……って書いてますけど、一般的にはそう思いますよね、やっぱり。
でも、観客には両サイドの手の内がわかっていても、登場人物的には相手の内心はわからないってことになっているので、みくりさんが「拒絶された」と感じるのも仕方がないのか。


ところで、ちょっと突っ込んだ話をすると、そういう「タイミング」みたいなのには個人差があるし、恥ずかしい、とか困惑している、というレベルじゃなくて、性的な行為が苦手、という人も世の中には少なからずいるみたいなんですよ。

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こういう「性嫌悪症」は女性が多いとされているのですが、最近は男性も増えてきているそうです。
ひらまささんはキスもしてますし、こういうレベルではないと思われますが、世の中には「相手は大好きだけど、それでもキス以上は無理」っていう人も存在するそうです。
それはもう、好きじゃないからとかそういう理由じゃなくて、「体質」「トラウマ」みたいな感じで。
場合によっては、治療の対象となることもあるようです。
そういう事例があることを考えると、「ふつうの人」たちが「自然な流れ」だと思っていることは、必ずしも万人にとって「あたりまえ」ではないのです。
気持ちの上ではどんなに好きでも、「そういうこと」を求めても受け入れられなかったら、一緒に生活していくことは難しい、という結論もありえます。


まあ、ああいうのは、プロ独身にとって、そんなに簡単なことじゃないんだよ!
と言いたいためだけに、なんだかとてもまわりくどい話をしてしまいましたが、正直僕も観ていて身もだえてしまいました。
でもさ、ああいうのって、大好きなればこそ「失望させてしまうのではないかという不安」もあるよねほんと。
というか、やっぱり、みくりさんは可愛すぎる。僕のことなんか好きになってくれるわけない、後妻業だ!
……って、みくりさんは僕のことが好きなわけじゃないんですけどね。
あーもどかしい、でもうまくいったらいったで、なんかちょっとだけモヤモヤするんだろうなこれ。


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