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いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「あなたは、豚肉のしょうが焼きにマヨネーズをつけますか?」

先日、車を運転しながらラジオを聴いていたら、こんな話題が。


「あなたは、豚肉のしょうが焼きにマヨネーズをつけますか?」


僕もこれ、ずっと疑問だったんですよね。
やよい軒』という定食のチェーン店があるのですが、ここの看板メニューのひとつに「しょうが焼定食」があるのです。やや豚肉成分は少なめですが、豚肉+もやしと甘辛のたれが合っていて、安くてお腹いっぱいになる(ごはんお替わり自由だし)、なかなか優れものなんですよ。
これを最初に注文して驚いたのは、、しょうが焼きの横に、マヨネーズのかたまりが添えられていることでした。ああ、これは、キャベツを食べるためのマヨネーズ……でも、マヨネーズにはドレッシングがかかっているんだけど……まさか、しょうが焼きにマヨネーズ?この地域では、こんな食べ方があるの?
「この地域」って、僕はかれこれ20年くらい、このエリアで生活しているんですけどね。


子ども時代に実家で食べた「豚肉のしょうが焼き」にマヨネーズはついていなかったし、学生時代に学校の近くの定食屋で食べたものも、マヨネーズと縁がありませんでした。
社会人になってからも、いろんなところで食べたけれど、僕の観測範囲では『やよい軒』以外では、この「豚肉のしょうが焼きにマヨネーズ」は見たことがなくて。
せっかく付いているのだから、と『やよい軒』では、しょうが焼きにマヨネーズをつけてみるのですが、正直なところ、なんだか釈然としないというか、別に不味くはないのだけれど、なんだか味がぼんやりしてしまうというか……個人的には、とくに必要性を感じなかったのです。
これは『やよい軒』のオリジナルメニューなのかと思っていたのですが、このラジオ番組を聴いていたら、けっこう普及しているみたいなのです、しょうが焼きにマヨネーズ。


番組では司会者の僕と同じくらいの年齢の女性と、還暦を過ぎたくらいの男性のアナウンサーがやりとりをしていたのですが、そのなかで、男性のほうが、「○○ちゃん(女性アナウンサー)は、『お好み焼き』にマヨネーズ』って、当たり前でしょう? われわれの世代は、あれも『何か違う』って思うんだよねえ」と言っていました。
僕も「お好み焼きにマヨネーズ」は「必要というか、なるべく欲しい」派なんですよね。
僕が「しょうが焼きにマヨネーズ?」と思うのと同じように、ひと世代上の人たちは「お好み焼きにマヨネーズ?」と感じているのです。
「マヨラー」っていう、何にでもマヨネーズをかけてしまう人を指す言葉がありますが、僕だって、この男性からみれば「マヨラー」に見えるのかもしれません。
ちなみにこの男性アナウンサーは「われわれの世代は、若い頃には、マヨネーズそのものが無かったですからね……」とも仰っていましたが。
結局のところ、若い頃の味覚というのは、なかなか更新できないものなのだろうか。


リスナーからのメールも「しょうが焼きにマヨネーズ」は賛否両論で、「必要ない」という人もいれば、「味がマイルドになって美味しくなる」という人もいて。
個人的には「しょうがの味が大事なアクセントなのに、なんでわざわざ『マイルド』にするの? それなら他のものを食べればいいのに!」とも思うんですけどね。
「しょうが焼き」を求める人も、しょうがの効き具合の好みは千差万別、ということなのでしょうか。


僕は「このスイーツ、甘さ控えめなのがいいよね」なんて言う女性をみるたびに「甘さを控えたいなら、わざわざケーキとか食べるんじゃねえ!」と内心毒づいていたのです。
しかしながら、海外(とくにアメリカ)で、「自由奔放な甘さのケーキ」を食べてみると、「これはキツいな……」と実感せずにはいられなかったのです。「歯が浮く」とは、このことか!
そうか、何事にも「適度」っていうものがあるよな、と。


東海地方では、「冷やし中華にマヨネーズ」という地域もあるそうです。
不味くはなさそうだけど、なぜわざわざ麺類にマヨネーズ? 冷やし中華って、あの酸味のあるタレで食べるものじゃないの?


いやほんと、食べ物に関しては、奥が深いというか、よくわからないというか。
「なんでもマヨネーズ」はいかがなものか、と思いつつも、「お好み焼きはソースを味わうものじゃないの?」って言われたら、それはそれで反論したくなるしなあ。


天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

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こちらは随時更新中の僕の夏休み旅行記です。有料(300円)ですが、よろしければ。
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