いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

私撰・ゲーム黎明期を彩った国産マイコンゲーム10選+α(1983ー85)

今週のお題「ゲーム大好き」

utakata.hatenablog.jp


この記事があまりに僕のマイコンゲーマー魂に突き刺さりすぎて、僕も昔のマイコンゲームについて、無性に語りたくなってきました。
僕自身のマイコン遍歴は、初代シャープX1(テープ版)から、X1G(5インチFD×2)、X68000(初代)、途中に質屋で見つけたMSX2を買ったりもしているのですが、基本的には「シャープひとすじ」のマイコン人生でした。
メインストリームのNEC系、PC88シリーズや、FM7になぜ行かなかったのか、今となっては自分でもよく思い出せないのですが、X1の性能に惹かれた、というか、なんか当時の僕にとっては、シャープのマイコンが、とてもかっこ良かったんですよ。
X1は、テープの性能が良すぎて、なかなかフロッピーディスクへの移行が進まず、結果的にメディアの転換期に乗り遅れた、なんて話もありますが、当時としてはすごく性能が良く、電源を入れただけではBASICが起動しない「クリーンコンピュータ」というシステムを持っていました。
おかげで、家にやってきた初日、何がなんだかわからず、Hu-BASICを立ち上げ、同時に購入したゲーム(懐かしいタイプのレースゲーム)が遊べるようになったのは、夕方になっていたことを思い出します。
語り始めたらキリがない話になっていくのですが、今回は、そんな僕がリアルタイムに体験してきた、マイコンゲームがパッケージソフトとして売られるようになった黎明期、1983年から85年の記憶に残るゲームについて語らせてください。
ちなみに、『倉庫番』が出たのが1982年。



(1)信長の野望(1983)

信長の野望(初代) 攻略 - YouTube


あの『信長』シリーズの初代。
初代は国の数が少ない(17ヵ国)のです。
はじめて遊んだときには「マイコンでは、こんなゲームができるのか」と感心したんですよね。
それまでのマイコンシミュレーションゲームって、数字だけとか、シミュレーションボードゲームをそのままディスプレイ上に移した、というものだったので。



(2)惑星メフィウス(1983)

MSX スターアーサー伝説 惑星メフィウス OP - YouTube


マイコンアドベンチャーゲームの金字塔。
……とはいえ、僕はずっと牢屋で過ごしておりました。
出られない牢屋、広すぎ、かつ探索地点では、1ドット単位で(比喩的な表現じゃなくて!)調べなければならない、キツいゲームでした。
なにげない受け答えみたいなところで、ちゃんと「シークロン」って答えないと、行き詰まったりもするんですよね。
これ、買った人の何割くらいが、クリアできたのだろうか……
ちなみに、3部作で、続編もちゃんとリリースされています。
(でも僕は『メフィウス』がクリアできなかったので遊んでません)


(3)ポートピア連続殺人事件(1983)


ポートピア連続殺人事件 PC-6001 pc retro game 1983 - YouTube


あの堀井雄二さんがつくった推理アドベンチャーゲーム
当時、『週刊少年ジャンプ』で、マイコンゲーム特集の記事があり、それがきっかけで、堀井さんはゲームづくりに足を踏み入れることになったそうです。
『ポートピア』って、PC6001シリーズをはじめとする幅広い機種に移植されていたのも印象深い。
当時のマイコンアドベンチャーゲームは「冒険もの」がほとんどだったのですが、「推理」の要素を取り入れたのが、このゲームなのです。
海外版(Sierra On-Line)の『ミステリーハウス』は、『そして誰もいなくなった』のような「ミステリ系アドベンチャー」だったのですが、日本でマイクロキャビンから出た『ミステリーハウス』は、家捜しアドベンチャーになっていたんですよね。


ファミコン版は、「さがす」コマンドとか、ダンジョンとか、「ちょっと違うんじゃない?」って思っていたのですが。
なかでも「もんすたあ さぷらいずど ゆう」は、何かのパスワードかと思って、一生懸命メモしちゃったよ……



(4)デゼニランド(1983)


デゼニランド攻略:スタート~クリアまで、約7分 - YouTube


これが出た当時のハドソンには、粗製濫造メーカー、というイメージしかなくて、『デゼニランド』が大宣伝されていたときも、「だいじょぶなのかな……」と不安一杯でした。でも、『マイコンBASICマガジン』の『チャレンジ!AVG』で紹介されたのをみて、ようやく安心して購入。
attach! polish !
しかし、なんで一日中和英辞典からひたすら動詞を入力するだけで、楽しかったのかなあ、当時は。


(5)サンダーフォース(1983)

X1用 サンダーフォース (X1 THUNDER FORCE) Retro PC Game ...


「さんだぁふぉーーーーーす」
(X1版は)喋るし、高速8方向スクロールだし、マイコンでもアクションゲーム、ゼビウスっぽいゲームができる、ということに歓喜しました。
それにしても、あれはどうやって喋らせていたのだろう?
このゲームのテープを逆回転再生すると、「さんだぁふぉーーーーす」という声が聞こえる、と当時言われていたのですが、事実なのだろうか。



(6)ザ・ブラックオニキス(1984)


sm14563867 -【店頭デモ】 ザ・ブラックオニキス(PC-88) - YouTube


国産RPGの金字塔。
当時はあまり意識していなかったのですが、今こうして見直してみると、ヒットポイント表示がグラフになっていたり、味方の装備がグラフィックに反映されたりと、かなり「ビジュアル的にわかりやすくなっている」のですよね、あの『Wizardry』と比較すると。
「イロ イッカイ ズツ」懐かしい……


続編『ファイヤークリスタル』も出たのですが、その続編『ムーンストーン』は、おそらく「日本でいちばん有名な、未発売ゲーム」ではないかと。
フィールドに出られるはず、だったんだけどねえ……



(7)夢幻の心臓(1984)

PC-8801 「夢幻の心臓」 - YouTube


日本のゲーム黎明期を代表する『Wizardry』タイプのRPGが『ブラックオニキス』なら、こちらは、『Ultima』タイプの代表作。
移動時は2Dフィールドで、敵と遭遇したら対面バトルとなり、『ドラゴンクエスト』と同じ形式なんですね。



(8)ハイドライド(1984)

PC-8801 「ハイドライド」 - YouTube


日本の「アクションRPG」の金字塔。
緑が眩しいフィールドに、敵と当たるだけ、というわかりやすい戦闘システム。
そして、強くなったことを実感できる成長システム。
いまから考えると、シンプルなゲームなのですが、当時はものすごく「斬新」でした。
ちなみに、日本ファルコムの『ドラゴンスレイヤー』と、当時「アクションRPGの覇権」をめぐって争っていたのですが、この時点では、ハイドライド優勢。


(9)ザナドゥ(1985)

FM-7 ザナドゥ (Xanadu) Clear - YouTube


日本ファルコムの『ドラゴンスレイヤー』シリーズ第2弾、というふれこみだったのですが、『ハイドライド』シリーズが「想定内の進歩」だったのに比べて、こちらは「突然変異」のような進化でした。
当時、雑誌『ポプコム』の「同時進行ゲームレビュー」が、すごく盛り上がっていた記憶があります。
ザナドゥ』のソースリストが、電話帳くらいの厚さだった、という話も、今でも覚えています。


(10)三國志(1985)

PC88で三国志1を100MHzで実況してみたPart1 - YouTube


このゲームで一番驚いたのは、その「値段」。
いくら当時のマイコンゲームが高めだったからといって、定価が1万5000円くらいだったのは、衝撃的でした。
ファミコン買えるじゃん!
でも、僕にとっては、もっとも徹夜したゲームでもあり、武将コレクションで何度も徹夜したものです。
軍師のコメントが成功率を反映しており、孔明がOKしてくれるまで、何度もコマンドを入れ直していたなあ。




【番外編】
おまけとして「記憶に残っていて、ぜひ語っておきたいのだけれど、名作として紹介するのはちょっと悩んでしまう、黎明期マイコンゲーム」をいくつか挙げておきます。


(11)ウィル デス・トラップII(1985)

X1turbo用 Will(ウィル) & α(アルファ) OP&EDデモ連続再生 スクウェア ...


おおっ、女の子が瞬きしてるっ!
これだけで、マイコンショップは騒然です。
思えば、当時のマイコンゲームの「技術競争」は、「アドベンチャーゲームで、いかに画面表示速度を速くするか」、そして、「アニメーションを実現するか」が舞台だったんですよね。


(12)ザ・スクリーマー(1985)


X1用 ザ・スクリーマー THE SCREAMER (マジカルズゥ MagicalZoo ...


いまデモを観てもやたらと面白そうなサイバーパンクRPG
どこかでリメイクしてくれないものか……と思いつつ、30年経ってしまいました。
しかし、「死んだキャラクターは、セーブデータごと削除される」っていうシステムは、やっぱりハードだったよなあ。



(13)ブラスティー(1986)

sm14348421 -【店頭デモ】 ブラスティ(PC-88)| Cruise Chaser Blassty ...


これだけ1986年なんですけど、このゲームについては、何かひとことくらいは言っておきたい、というオールドマイコンゲーマーは多いはず。
あの「日本サンライズ」と「スクウェア」が協力してつくられた、カッコいいメカがすごいアニメーションで動くRPG
しかし、しかしながら……たしかにアニメーションはすごいんだけど、RPGで毎回敵と遭遇するためにアニメ見させられたら、時間がかかってしょうがないんだよ……というわけで、ものすごく発売日が遅れてまでも実現されたものすごいアニメーションは、すぐにみんなOFFにしてしまいましたとさ。



というわけで、駆け足で、「黎明期国産マイコンゲーム」について語ってみました。
残念なことに、妻と出会うきっかけになったりはしませんでしたが、当時の僕は「マイコンゲームの進化をリアルタイムで見届けられる」ことが本当に楽しくてしょうがなかったのです。
今のゲームのことは、ほとんどわからなくなってしまったんですけどね。