いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

ブログの「自己評価」について

参考リンク:評価について - 基本読書


このエントリを、面白いなあ、と思いながら読んでいました。
僕自身、ネット歴、サイト歴だけはかなり長いので、「場の力」というのは、すごく感じているので。
実際、全く同じ内容でも、「どこに書くか」で、読んでくれる人やブックマークしてくれる人の数って、全然違うんですよね。

しばらく前から、もうひとつのブログのほうを『BLOGOS』に転載してもらっているのだけれども、「はてなダイアリー」ではあまり読まれなかったエントリが、BLOGOSではけっこう人気があったり、その逆に、はてなダイアリーではブックマークされまくっていても、BLOGOSでは「ほどほど」だったりすることはよくあるのです。
読んでいる人の層の違い、なのかもしれないし、ちょっとしたタイミング、たとえば3つめのブックマークをしてくれた人の時間とか、BLOGOSでは1面記事になったかどうか、というようなこともあるのだろうとは思います。
とくに個人ブログでは、「同じブログのほうが、視界に入りやすい(自分が「はてな」なら他の「はてなダイアリー」のように」のではないだろうか。
考えてみれば、僕はFC2とかライブドアブログって、ほとんど読んでない気がするし。
「いろんな会社のブログに、同じ内容を投降する」だけで、けっこうアクセスって稼げるのではないか、などと考えてみたりもするのです(めんどくさいからやらないけど)。

それにしても、「自分自身でのそのエントリへの評価」と、「そのエントリへの周囲の反応、評価」は、必ずしも一致しない、というか、良くも悪くも「予想外」なことが多い。
これだけ長年やっていても、「どういうのがたくさんの人に読んでもらえるのか」の公式を立てることができていないのです。


それなりの実績があるブログのエントリとして書けば、自分でも物足りないような内容でも、それなりに読まれることができます。
だが、渾身のエントリでも、基盤がないところに書けば、誰も読んでくれない。
僕はいま、某所で「0からのブログ」をはじめる実験をしているのだが、本当に誰も来ないので驚いているのです。
自分で宣伝すれば、おそらく10人くらいは読んでくれるのではないかと思うけど、それじゃ実験にならないし、たいしたことも書いてないので積極的に読まれたい、という感じでもないのだけれど、それでも、「1日のアクセス0」とかいうのを見ると、「もうやめようかな」とは思います。


僕にとって、自分のエントリへの評価の判断基準は、最終的には「自分で満足できているか」ではあります。
でも、「よかった」と言ってくれる人がいたり、「紹介している本を手にとってみました」と言ってもらえればすごく嬉しいし、やっぱり「誰も読んでくれないエントリ」を書くのはつらい。
しかし、「読んでもらおう」と思うと、やっぱりちょっと「読んでもらえるようなテーマ」とか「釣りタイトル」的なものに引っ張られてしまうところもあります。
一生懸命書きすぎると、かえって読んでいる人が「引いてしまう」のを感じることもあります。


最近感じているのは、以前は「サイト」そのものを追いかけてくれていた人が多かったけれど、SNS時代になると、「エントリ単位」で読んでいる人の割合が増えているということです。
これはもう散々言い尽くされてきたことではあるのだけれど、実感として。
このブログだって、少しブックマークされるようなエントリがあれば、数千単位のアクセスがあるが、3日もすれば、100以下に落ち着いてしまうのです。
もちろん、10日も書かずに放っておけばそうなるのは当然、ではあるのかもしれないが、「老舗」に比べると、ちょっと間隔が開くと、すぐに見向きもされなくなってしまうのだよなあ。
「ブログ」という場の力はどんどん弱まってきていて、ある程度の人にずっと来てもらうためには、踊り続けるしかない。
となると、どこかで踊り疲れて破綻するのは、まず目に見えています。


新しくブログをやる人にとっては、「場の力」も発動しにくくなっているし、キツイ時代だよなあ。
「少数の知り合いだけに読まれればいい」のであれば、SNSでいいわけだし。

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