読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「出前の器は洗って返さない」という「非常識」な人たちの言い分

netallica.yahoo.co.jp


終わっちゃうんですね、『怒り新党』。
3月8日の放送のなかで、こんな「国民の声」が採りあげられていました。

 私はアルバイトで宅配寿司の配達をしているのですが、桶を洗わずに返す人がとても多いのです。信じられません。
 独り暮らしの学生とかならまだ理解もできますが、子どものいる家族でも平気でそのまま返してきます。しかも食べ残しの食材やゴミまでそのままです。
 お二人(マツコさんと有吉さん)はちゃんと洗っていますか?


 最近は使い捨ての容器の宅配も多いんですよね。
 それはそれで、資源的にちょっともったいないかな、とも思うのですが、回収するのもなかなか大変らしいですね。店のほうも二度手間になるし。
 

 これに対して、マツコさんも有吉さんも「もちろんちゃんと洗う」と仰っていました。
 マツコさんは「洗わないどころか、汁がまだ残っているような器をそのままマンションの返却場所に置いている人もいる」と憤っていたんですよね。


 ちなみに番組内での10代〜60代男女500人へのアンケートでは「出前の器は洗わない」という人が、24.0%。4人に1人くらいは「洗わない」ようです。
 

 「洗わない」24%の意見として

・たぶん店で洗ってるから
・洗って食器が傷つくのが面倒
・俺の仕事じゃない
・洗う料金をもらってない

 この下の2つに対して、有吉さんが「お客様は神様です、って客が言うなよ。頭おかしいだろ」って、真面目な顔で憤っていた、そしてネットではその有吉さんの怒りに称賛の声が多かった、というのが冒頭の話なのです。


 ちなみに、「出前を行っている飲食店30店の意見」は

・洗わなくて良い     3軒
・流すくらいがいい   14軒
・しっかり洗って欲しい 13軒

だったそうです。


 これを観て、僕は子供の頃、家で持ち上がった小さな騒動のことを思い出していたんですよね。
 中華料理店からの出前だったと思うのだけれど、器を返すときに、食べ残しなどは処分して、母が器を洗おうとしたところ、父が「あっ、洗わなくていいよ」と言ったのです。
「えっ?使ったあとは洗わないと。お店もそのほうが良いんじゃない?」
と返した母に、父はこう言ったのです。
「いや、軽く水で流すくらいでいいよ。器をきれいに洗うと、『もうあなたの店は使いません』って意味になるから。どっちにしても、店でちゃんと洗い直すだろうし」


 長く付き合うのであれば、ちゃんと洗っておいたほうが良いのではないか、と思いつつも、そういう「慣習」みたいなものがあるのだな、と驚いたんですよね。
 食べ残しやゴミを残したまま返す、というのはどうかという気がしますが、世の中には、そういう「(自分が置かれてきた環境での)常識」に基づいて、洗わない人もいるのです。
 結局、今は僕も洗って返すんですけどね。すぐに次に使えるレベルにまではならないとしても。
 この父親の話はなんだか忘れられないので、今でも店の人に「うちを気に入ってもらえなかったのかな……」と思われているのではないか、と不安だったのですが、最近では「洗って返す」のが一般的だと考えてよさそうです。
 ただ、出前を頼むときというのは「時間や体力に余裕がないとき」が多いのも確かなので、「サッと水を流すくらいで勘弁してほしい」というのもわかるし、「子供がいる家庭だから」こそ、一杯一杯で出前を頼む、ということもあるのです。
 要するに、汁が残っていたり、ゴミも一緒に、というのは論外だとしても、「俺の仕事じゃない」「洗う料金をもらっていない」なんていう極端な話ばかりが誇張されて「どうしようもない連中」を叩く、というのは、あまり現実に即していないのではないかと。
 

 マツコさんの「昔の人は洗って返していた」というのも、必ずしも万人にあてはまるわけではありません。
 うちの父親のような例外的な「昔の人」だからこそ、「店への礼儀として洗わない」という人もいたのだから。


netallica.yahoo.co.jp

 この話のなかで、青山愛アナウンサーの「立ち食いソバ屋に行ったことがない」という発言が物議を醸しているとされていますが、僕も立ち食いソバ屋には、人生通算で3回くらいしか行ったことがありません。
 別にソバが嫌いとかお高く止まっているわけじゃなくて、田舎住まいだと、立ち食いの店を探すほうが難しい。
 そもそも「食習慣」って、その人の好みとか環境の影響がすごく大きいのです。


fujipon.hatenablog.com


 青山アナとか武豊さんは「特別な人」かもしれませんが、一般人でも、「えっ?」と思うような「食の偏り」があるのは、珍しいことではありません。
 

jisin.jp

 そんな僕でも、この記事には、けっこうスゴイと思ったんですけどね。
 今の日本で「庶民的なラーメン」を食べたことがないままでいるためには(そもそも、庶民的じゃないラーメンって何だよ、って話ですが)、かなり「食べないための努力」が必要なのではなかろうか。
 それとも、こういう人は少なからずいるのだろうか。
 
 
 『怒り新党』が終わってしまうのは残念ではあります。
 僕も夏目さん時代が好きではあったのですが、青山愛さんも悪くなかった。
 青山さんは仕事多すぎだったので、この機会に卒業なのかな、と。
 どちらかというと、番組の看板の『新・3大」のネタ切れや、新企画がことごとく外れてしまったことのほうが、番組終了・リニューアルの原因の主因と思われます。
 有吉さんと夏目さんの交際報道もあり、なんだかスッキリしない感じで収束したので、あまり素直に観ることができなくなりましたし。
 

fujipon.hatenadiary.com