いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

『高校生クイズ』で、「2人のスティーブ」が「超難問」扱いされていたことに驚いた。

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 昨夜、久々に高校生クイズを観ました。
 僕自身は、『アメリカ横断ウルトラクイズ』の大ファンだったのだけれど、「大人のウルトラクイズに出るには若すぎて間に合わず、高校生クイズがはじまったときには、もう大人になってしまっていた」という世代なので、なんだかこの番組には愛憎半ば、というような気持ちもあるのです。
 一度くらいは、出てみたかったんだよね。東京の大学に入って、後楽園球場に行こうと思っていたのに!
 予選の1問目で敗退でもよかったから(実際にそうだったら、かなりガッカリしたとは思うけど)、参加してみたかったな……
 今だったら、みんなスマホで「自由の女神問題」を調べたり、『人力検索はてな』に投稿したりしそうなので、ああいう形式での出題は、誰も間違わないでしょうけど。


 今回の高校生クイズは、問題のレベル低いんじゃね?とか、こんな特殊クイズばかりだと、実力が反映されないのでは?などと思いつつ観ていたのですが、決勝に残ったのは、開成、浦和、ラ・サールと、名門校ばかり。
 決勝の純粋早押しクイズでは、3チームとも問題の途中で正解しまくり、クイズマニアっぷりを発揮していました。
 純粋に「クイズ力勝負」にしてしまうと、こういう「クイズプロたちの独壇場」になってしまうので、エンターテインメントとしてはまずい、という判断だったのだろうな。
 懐かしい『ギミア・ぶれいく』の「史上最強のクイズ王決定戦」を思い出しました。
 でも、あの人たちは問題が「アマゾン川の」か「アマゾン川が」まで読まれたところで早押しボタンを押して、正解する、という百人一首日本選手権みたいなクイズをやっていたからなあ……
 さすがに、高校生レベルだと、あそこまでのクイズモンスターはいないのか、素人参加クイズ番組が下火だから、ああいう「超人クイズ文化」は消失してしまったのか。
 

 ところで、あの早稲田本庄の「ハネムーン」のふたり、付き合ってるのかな……


 決勝のラスト、開成は「クロムモリブデン鋼」という答えが、わかっていたのだと思う。でも、そのひとことが、あの土壇場で、出なかった。
 それが、若さというものなのか。
 ただ、あの時点では、まだ8点対9点で、開成は2問連取すれば勝てたのだから、まだ落ち込む状況ではなかったんだよね。
 気持ちはものすごくわかるのだけれど、切り替えられれば、チャンスは十分あった。
 浦和が優勝を決めた問題、「李舜臣」、僕は「りしゅんしん」と習っていたことを思い出した。
 いまは「いすんしん」と、現地での発音に近い読み方で、教えられているのだということを知りました。
 そういえば、僕が子供の頃は、「金大中」さんは「きんだいちゅう」ってニュースでも読んでいたものなあ。


 ところで、この番組を観ていて、えっ?と思ったのが、番組内での「問題の難易度の評価」と、僕自身の実感が、けっこう違うということだったんですよね。
 決勝のニューヨークの前半で、開成高校に、こんな問題が出題されたのです。

Q:アップルを創業した2人の「スティーブ」とは、誰と誰?


 これは簡単だよなあ、ほんと、その前に出た「プロ野球で、東京が本拠地の2チームとは」よりは難しかもしれないけれど、このくらい、みんな知ってるだろ……ちょっとヌルいんじゃない?


 ところが、「スティーブ・ジョブズ」が出たあと、2人目が、なかなか思いつかない。
「えーっと、スティーブ……」
 そこに、ナレーションが入ります。


「この超難問に正解し、エリート私立開成、勝ち抜けなるか!」


 ええっ、これ、「超難問」なのか、テレビ的には……
 
 
 結局、開成高校の人たちは、「スティーブ・ウォズニアック」を思い出し、見事勝ち抜けたのですけどね。
 スタジオでは、タレントさんが「スゴいよ、聞いたことないよ!」と驚きの声をあげていました。


 ええええっ?
 ウォズニアックはまあ、ちょっと難易度高いとしても、ジョブズも? 聞いたことないの?
 ジョブズが亡くなったときにはあんなにニュースになったし、ジョブズの伝記はベストセラーになり、映画も何作か公開されているのに?
 

 ああ、でも、世間的には、あのスティーブ・ジョブズも、「そんなもの」なのだろうか……
 僕がマイコン時代からのコンピューター好きで、いまもネット漬けの毎日をおくっているから、「そんなの常識」って思うだけのことで、ジョブズに何の興味もないけどiPhoneを使っている、なんて人が、世の中にはたくさんいるのかもしれないなあ……

Q:韓国語で「とても可愛い顔」という意味がある目元を強調したメイクのことを何という?


A:オルチャンメイク


 僕はファッション問題とかは、全然ダメだ……


 いやほんと、クイズ番組っていうのは、自分の世間に対する無知、みたいなものを再確認させてくれる場でもありますね。
 自分の守備範囲に関しては、「こんなことも知らないのか」と思う僕も、別のジャンルの話では、誰かに「常識のない人」だと思われているのです。
 でも、さすがに「2人のスティーブ」が、「超難問」というのは言い過ぎじゃないのかなあ……