いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

Amazonの最大の強みは「すでにワンクリックで買える状態になっている」ことだと思う。


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 僕は基本的に通販サイトはAmazonを使うことが多い、というか、Amazonでは売っていないとか、欲しい商品が品切れになっている、というような場合じゃないと、Amazon以外を使うことはないのです。
 基本的に通販で買うのは、本、ゲーム、スマートフォンの充電器などのアクセサリ、DVDなどです。
 日用品はあまり買いません。


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 なぜ、通販でものを買うのか?と言われると、僕に関して言えば、地方都市住まいで、欲しい本を大型書店に買いにいくのはけっこう手間がかかる、というのと(電子書籍があるものは、電子書籍にすることが多いのですが)、Amazonは最安値じゃないかもしれないけれど、少なくともそこそこ安くは買える、というのが理由です。
 ゲームの限定版とか、実店舗で予約するのって、ちょっとめんどくさいじゃないですか。
 それに、Amazonのサイトで、レビューとかを読むことそのものが「店員に声をかけられないウインドウショッピング」みたいで、けっこう楽しいし。
 正直、Amazonでは、「絶対に必要なわけではないもの」を、「売り切れそうだから」とか「限定版だし」みたいな理由で買ってしまうことも多いんですけどね。
 レビューそのものは、個別のレビューは信頼できないけれど、全体としての傾向は、ある程度アテになる、と思っています。


 通販サイトの中で、なぜ、公式サイトや楽天じゃなくてAmazonかというと、いちばんの理由は「すでにいろんな情報を登録していて、ワンクリックで買える状況になっているから」です。
 先行者利益って、大きいよね。
 新しい通販サイトを利用するときって、個人情報とかカード情報を入力する手間があるじゃないですか。あれって、かなり巨大な壁なのです。
 5分くらいでできることなんだろうけれど、わざわざ情報を入力して「赤字のところを修正してください」とか何度か言われたりしながら、クレジットカード情報を新しいところに入力するくらいなら、Amazon使ったほうがラクだよな、と。


 ネットで買い物をしていると、利用者も「まずAmazon」というケースが多いのではないでしょうか。
 というか、Amazonしか使わない(使えない)という人も少なからずいるのではなかろうか。
 ゲームとか話題の本とかは、まず、Amazonから売り切れてしまいます。
 逆に言えば、Amazonで品切ればかりで買えない、というものも、多くは、他の通販サイトでは買えたり、リアル店舗ではまだ予約できたり、買えたりするのです。
 「スーパーファミコン ミニ」のときも、Amazonでは在庫が瞬時に消えていきましたが、実店舗では発売当日にけっこう在庫があったみたいですし。
 ただ、買う側としては、Amazonで品物が出てくるのを、こまめにクリックしてチェックする、みたいなのも、ちょっとした日常のアクセントになっていたりもします。
 まあ、そういうものこそ「余計な買い物」なんでしょうけど。


fujipon.hatenablog.com
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 「ネット通販」というのも、品物によっては、これから右肩下がりになっていく業態なのかな、とも感じているのです。
 Amazonも、使い慣れてみると、受け取りのめんどくささも感じるのです。
 ただ、それをもっとも自覚し、その次を見据えているのもAmazonなんですよね。
 紙の本の通販から、KindleAmazonビデオのような、人を介さずにデータを直接送るサービスと、日用品や食品のように「どうしても物質としてやりとりしなけばならないもの」の通販にシフトしていこうとしています。
 ただ、自分があまり詳しくないジャンルのものに関しては、Amazonで商品解説やレビューをみても、どれが良いのかよくわからない。
 ネット通販が繁栄するほど、実際に品物に触れることができる場所が求められるのだけれど、みんなそこで商品をみて、Amazonで買ってしまうのだろうなあ。


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