いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

角川書店の冬のKindleセールでオススメしたい12冊


ブロガーさんにKindleセールのまとめ記事を書いてほしい理由/と、気になる21冊 - ぐるりみち。


このエントリを読んで、僕も
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これに「いっちょ噛み」させていただこうと、このエントリを書いてみました。
最近この『いつか電池がきれるまで』は、「まとめ」エントリが続いていて、我ながら、いかがなものか、とも思うのですけど。


以下に、僕がオススメする12作を紹介しておきます。
選んだ条件は、
(1)僕が実際に読んで、ブログに感想を書いたことがある作品であること
(2)今回のセールで、それなりに安くなっていること(半額以下、を目安にしました)
(3)定価で買っても、満足した本だったこと。
(4)面白いこと

この4つです。
ですので、「面白いけど、僕が未読なので、紹介できなかった本」がたくさんあることを申し添えておきます。
あと、僕はマンガには疎いので、今回、マンガは採り上げませんでした。





【読書感想】七帝柔道記 - 琥珀色の戯言


この作品、本当に「アツい」。暑苦しいほどアツい。
そして、滅法面白い。
僕は体育会系とは極北の世界を生きてきた人間だし、彼らの「独善性」にはずっと反感を抱いてきたはずなのに。
僕にとっての体育会系とは、もしかしたら、「憧れ」だったのだろうか、なんてことまで、考えてしまいました。
超オススメ。





【読書感想】記者たちは海に向かった - 琥珀色の戯言



 思えば、熊田記者のことが語り継がれるのも、こうして「記録した人」がいたからなのです。
 それは、この震災全体のこと、そして、ひとりひとりの犠牲者についても、言えることでしょう。
「記録者になる運命だった人」も、世の中には、たぶん、いるのです。
 でも、「記録者」もまた人間であり、「自分が見ていることしか、できなかったこと」への後悔を、消すことはできない。





【読書感想】妻と飛んだ特攻兵 - 琥珀色の戯言


 そのときの状況や、背景について考えれば考えるほど、この「異例の特攻」は、「異様なもの」ではなくなってきます。
 僕は「特攻」を賛美するつもりはありません。
 でも、戦争というのは「特攻を選ぶしかないような状況をつくりだすもの」であることを、忘れてはならないと思う。





【読書感想】謎と暗号で読み解く ダンテ『神曲』 - 琥珀色の戯言


 ダン・ブラウンさんの『インフェルノ』が、『神曲』をモチーフにしているということで、『神曲』関連の作品が、日本でもにわかに盛り上がってきているみたいなんですよね。
 そんななか、書店でこの本を見かけ、「まあ、『神曲』のあらすじだけでも知っておきたいところだな」と購入したのですが、予想外に面白い新書だったのです。
 もっと難しい研究書みたいな内容かと思ったのですが、あらすじだけでも面白いよ『神曲』。




ジョーカー・ゲーム - 琥珀色の戯言


 男、とくに「表に出られるようなカッコよさや人の上に立つオーラがない男子」にとっては、「スパイ」(あるいは「エージェント」)っていうのは、一度は憧れる仕事なのではないかなあ。
 まあ、この『ジョーカー・ゲーム』を読むと、D機関のメンバーたちのあまりの超絶能力に悶絶するしかなく、「僕はスパイにはなれないなあ……」と槇原敬之さんのような諦めの境地に達してしまうのですけど。
 この作品、「斬新」ではないのかもしれませんが、「スパイ小説」としてすごく魅力的ではあります。




天地明察 - 琥珀色の戯言


 「改暦」の経済的な側面なんて、僕はいままで、考えたこともありませんでした。
 生活の不便を改善するための事業として「暦」というのはつくられるものだと思っていたのですが、この『天地明察』を読むと、「改暦」が「経済的な効果をもたらす大事業」であったということがよくわかります。だからこそ、幕府もこれを援助し、すすめようとしたのか……
 「いま、あるいはこれから何かを成そうとしている人」には、勇気を与えてくれる作品として、オススメできると思います。
 「面白くて読後感が爽やかな、説教くさくない歴史小説」です。




この世でいちばん大事な「カネ」の話/『L change the WorLd』感想 - 琥珀色の戯言


 西原さんは、「お金を稼ぐこと」によって、自分の人生の「負のスパイラル」と必死に闘ってきたのだなあ、と、あらためて考えさせられます。
 この本のタイトルは、『この世でいちばん大事な「カネ」の話』だけれど、西原さん自身は、本当はそう思ってはいないはず。
 でも、「世の中カネじゃない」って信じられるのは、「カネがある人間」の特権なんだよね。「カネ」がなければ、本当に大事なものを守りたくても守れないことが多すぎるから。
 そして、人間が「生まれつきの階層」みたいなものから逃れるための、いちばんの力が、「カネ」であることは間違いないと思う。
 いつか子供に読んでもらいたい一冊。




GOSICK ―ゴシック― - 琥珀色の戯言


 この『GOSICK』の最大の魅力は、僕が中高生だったとき、図書館で一生懸命読んでいた「古典ミステリ」のエッセンスが詰まっていることなんですよ。

 作品のモチーフが「航海史上最大の謎」などと称されることもある「マリー・セレスト号事件」ですし、登場人物がわざとらしく持ち歩くテニスボールなどは、子供の頃「推理クイズ大百科」を熟読した人間にとっては、「ああ、アレか!」とニヤニヤしてしまうこと請け合いです。

 「舞台設定の説明に200ページを費やす本格ミステリ」を読む気力がなくなっている僕にとっては、読みやすくて、昔読んだ本のトリックを思い出すことができて、適切な長さで、そして「ライトノベルらしい大風呂敷を広げまくった殺人者たちの動機」と「幸福な読後感」を併せ持つこの作品は、とても心地よいものでした。




Another - 琥珀色の戯言


 2010 年に「このミステリーがすごい」で第3位になったときに、読んでみようかと思ったけど、あまりの分厚さに挫折した記憶があったんですよね。
 でも、読んでみたら、ものすごく読みやすくて、上下巻、文庫で800ページ近くを一気読み。
 ライトノベルっぽいというか、会話が多くてキャラクターもわかりやすく(いや、翻訳ものとかだと、どうしても、途中で、「あれ、この人、どんなキャラクターだったかな……」って混乱したりするじゃないですか)、コンスタントに「事件」も起こるので飽きません。




【読書感想】ルールを変える思考法 - 琥珀色の戯言


 最近読んだ、世界一のプロゲーマー、梅原大吾さんの著書には「ゲームのルールは、新しいソフトが出れば『変わっていくのが当然』だから、ルールが変わることを『ずるい』と言うよりも、それに対応できる準備をしておかなければならない」と書いてありました。

 梅原さんもすごい人なのですが、この川上さんの言葉を読んで、僕は「ああ、だから川上さんは『起業家』という生き方を選び、梅原さんは『プロゲーマー』になったのだな」と思ったんですよね。

 どちらがすぐれている、とかそういう話じゃなくて、目の前にルールがあったとき、どうするのか?

 川上さんの人生というのは、つねに「新しい遊びのルール、新しい世界の枠組みを自分でつくりだす」ことを目指しているようにみえます。




【読書感想】USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? - 琥珀色の戯言


 著者は、マーケティングの専門家ではありましたが、エンターテインメント業界での経験は皆無だったそうです。
 この3年間には、東日本大震災も発生しており、直接被害を受けたわけではない関西でも「自粛ムード」で来場者数が激減した時期がありました。
 そんななか、著者はその「発想力」で、USJにたくさんのお客さんを集めることに成功していくのです。




【読書感想】オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ - 琥珀色の戯言


 この本は、『職業欄はエスパー2』として『本の旅人』に連載されていたものをまとめ、加筆したものだそうです。
 オビには、こう書いてあります。

 エスパー、心霊研究者、超心理学者、スピリチュアルワーカー、陰陽師、UFO観測家、臨死体験者、メンタリスト etc.に直撃!!

 まさにこの本は、森さんが、これらの「怪しげな人たち」を直撃したものです。
 最初に登場するのが、清田益章さん。
スプーン曲げ」の清田さんです。
 大真面目に「キワモノ」に迫った、森達也さんの好著。



 というわけで、12冊、僕なりに厳選して御紹介してみました。
 ちなみに、今回のセールは、2015年1月29日までらしいです。