3歳の息子は寝るときに、僕か妻に「おはなしして~」とねだります。
昨日は、妻が息子に、この「おはなし」をしていました。
僕もこの「かさじぞう」子どもの頃に聞いたことはあったのですが、この年になってみると、なんだかすごく心にしみます。
がんばってつくった「かさ」がひとつも売れず、打ちひしがれたおじいさんが、それでも雪に埋もれている「お地蔵さん」をみて、「寒そうだから」と、かさをかぶせてあげるなんて、おじいさんは本当に優しいなあ。
「経済的な困窮」が、心をささくれ立たせることを知っている僕は、息子よりも、このおじいさんの行為の素晴らしさを実感できます。
もっとも、この物語が生まれた時代では、単なる「やさしさ」だけではなく、「信仰心」の大切さも伝えたかったのでしょうけど。
この「かさじぞう」のおはなしを聞いた息子の感想。
「じゃあ、こんどぼくのいちばん要らないおもちゃを、おじぞうさんにあげるね。そうしたら、きっとすごく良いおもちゃをいっぱい持ってきてくれるよね!」
……お前は、おとぎ話の典型的な悪役キャラだな……
まあ、こういうのが「子どもの率直な感想」なんでしょう。
自分が大人になると、けっこう忘れてしまっているものですね。