いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「デジタルの永続性」の噓

 最近僕が考えていること。
 みんな「電子化」=「便利」だというイメージを持っているけれど、それって、本当に事実なのだろうか?
 僕自身、古くなって、動かなくなったパソコンの中にたくさんデータを置きっぱなしにしているし、もう見ることができない大量のVHSテープを所有しています。
 「デジタルの永続性」というのは、デバイス(使用する機器)の変化によって、けっこう失われてしまうのです。
 それに比べると、物質としての本とか写真というのは、捨てないかぎり、そこに存在し続けている。
 人類全体で考えれば、デジタル化されたもののほうが「どこかにある」可能性は高いでしょう。
 でも、プライベートなものに関しては、電子データをそんなに信頼しないほうが良いんじゃないか、とも思うのです。

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