いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

生活の記録

僕と「失恋ソング」

2018年3月21日に放送された、NHK-FMの「今日は一日“失恋ソング”三昧2018」がすごく面白かった。www4.nhk.or.jp 僕も全部聴けたわけじゃなくて、全体の半分くらい(主に後半)しか聴いていないのだけれど、後半の有働由美子さんと山下達郎さんのトークは本当…

「理系早口喋り」についての一仮説

anond.hatelabo.jp これを読んでいて、つい最近読んだ本に書いてあったことを思い出したので、紹介しておきます。fujipon.hatenadiary.com 2015年の初夏、41歳の若さで脳梗塞を発症したこの本の著者、鈴木大介さん。 闘病のなかで、鈴木さんは、取材してきた…

赤の他人を「おかあさん」と呼ぶひと

headlines.yahoo.co.jp 僕は以前から自分ひとりでスナックに行くことはない、というか、一人で飲みに出かけることがないんですよね。最近は出張先でビジネスホテルに戻る前にご飯を食べながらビールを1杯、とかやることはあるのですが。 お酒を飲むと、その…

「かみ合わない善意」だからこそ、いたたまれない気持ちになることもある。

www.keikubi.com この話を読んで、僕もなんだか悲しくなりました。 正直、ものすごく美味しくて感じがよく、流行っている店なら「なんで潰れるんだ!」と思うし、味もサービスもダメなら、「まあしょうがないな」としか感じない。でも、こういう「味はまずま…

「女性専用車両」に乗ってしまった男

女性専用車両について、かなり話題(問題?)になっているようです。 さまざまな意見を読みながら、僕は数年前の苦い経験を思い出しました。 その日は学会に参加するために上京していて、ネットで会場までの経路を確認し、ちょうど、ホームに滑り込んできた…

『スペースワールド』の思い出

http://www.spaceworld.co.jp/www.spaceworld.co.jp 遊園地やテーマパークの「終わり」というのは、どうしてこんなに人をせつない気持ちにするのだろうか。 僕自身は『スペースワールド』に熱心に通っていたわけではなく、開園してから27年間に、たぶん5回く…

僕が「本当にしんどいとき」にやっていること10選

anond.hatelabo.jp 「本当にしんどい」というのをどう解釈するか、というのが問題ではあるのですが、いちおう、「何か精神的に落ち込むようなことがあって、何をする気力も起きないとき」というふうに定義させていただきます。 僕の場合は、とくにきっかけが…

「年末ジャンボ宝くじ」発売最終日の行列に並ぶ人生

12月22日の夕方、急いで仕事場を離れて、僕は行列に並んでいました。 『年末ジャンボ宝くじ』の発売最終日。 案の定、売り場には、30人くらいが並んでいたのです。 僕が並んだ後ろにも、次から次に人が続いてきます。 行列に並びながら、考えていたんですよ…

あなたの目の前に、いまにも吐きそうな人がいます。どうしますか?

※汚物に関する話なので、食事中、あるいは気分が悪い方は読まないほうがいいです。読まないと損するような内容でも全然ありませんし。 anond.hatelabo.jp 僕はこれを読んで、「先生、カッコいい!」って思いました。 僕自身は子どもの頃、とにかく車酔いがひ…

「おにぎり、温めますか?」の地政学

2017年11月29日夜のTOKIOの番組『TOKIOカケル』に大泉洋さんが出演していて、「おにぎり温めますか?」と尋ねてこない店員が許せない、という話をしていた。 「おにぎりを温めないで食べることが許せない」「北海道のコンビニでは、必ず『温めますか?』と尋…

「自分が死ねば世界は終わりだ」ということに気づいてしまった人たち

saavedra.hatenablog.com この『おんな城主 直虎』の感想と「高天神崩れ」の話が面白かったのです。 saavedra.hatenablog.com これを読んで、「それでは、武田勝頼は高天神城を救援に向かうべきだったのか?」とあらためて考えていました。 当時の情勢や織田…

「宝石みたいなお菓子」についての覚え書き

orangestar.hatenadiary.jp 「宝石みたいなお菓子」か…… 僕は大人になってからは、あまりお菓子に縁のない人生だったので、マカロンも「たぶん何度か食べたことがあったはず……」というくらいで、とくに印象にも残っていないんですよね。 似たような名前の人…

僕の「十歳までに読んだ本」~学研『ひみつシリーズ』と「空中に浮かんでいる蛇口」の思い出

今週のお題「読書の秋」 fujipon.hatenadiary.com 先日、この本で、いろんな人が「十歳までに読んだ本」のことを語っているのを読みました。 そして、僕自身も、子どもの頃に読んでいた本のことを、あれこれ思い出してみたのです。 子どもの頃は「文学作品」…

今、まさに食べようとしているウドンの汁に、小さな虫が決死のダイブを敢行してきたとき、人はどう振る舞うべきなのか

なんかもう、タイトルだけで「出オチ」って感じの話なんですが。 先日(というか3日前)、うどん屋で肉うどんを注文し、運ばれてきたんですよ。 そこで、箸を割り、いざ、食べ始めようとしたのですが、さっきまでその辺りをプンプン飛んでいた数ミリくらいの…

「アドバイス罪」と言われるのを承知で、僕の転職体験について書いてみます。

※このエントリは、すぐに消すかもしれません。 anond.hatelabo.jp これを読んで、いろいろ思うところがあったので、「アドバイス罪」と言われるのを承知で書く。 正直なところ、親との関係については、増田さん(冒頭のエントリを書いている人)の主観であり…

僕は、「普通のことができない子供」だった。

aniram-czech.hatenablog.com 僕は、「普通のことができない子供」だった。いや、いまでも「普通のことができない大人」なんですけどね。 「普通」とは何か、というのはかなり難しい問題ではあるのだけれど、今回は「なんでそんなことができないの?」と大部…

僕が20歳のときに知っておきたかった、「おまかせでお願いする」ための技術

anond.hatelabo.jp 上記エントリを読んで。 僕は、どうせ自分に似合う髪型なんてないし、床屋での会話も苦手なので、1000円短時間カットに行って、「このまま半分くらい切ってください」って言って済ませてしまうことが多いのです。 昔、そういう速い安い、…

phaさんの「ひきこもらない」と、僕の「ひきこもれない」

keizokuramoto.blogspot.jp これを読んで考えたこと。 僕は最近、phaさんの『ひきこもらない』という本を読みました。 fujipon.hatenadiary.com そのなかで、ものすごく印象に残ったのが、この文章だったのです。 結局、自分が欲しいものは最初からすべて狭…

「家、家族というものは、その家、その家族にしかわからない事情をかかえていることが当たり前だ」

『人生なんてわからぬことだらけで死んでしまう、それでいい。』という、読者からの人生相談に作家・伊集院静さんが答えたものをまとめた本を読みました。 そのなかで、こんなやりとりがあったのです。 35歳女性・会社員からの質問 私の兄は小学生のときに海…

「四角い電池」は、生きていた!

先日、息子たちと遊びに出かけた際、以前から欲しがっていたラジコンを買いました。 けっこう大きなポルシェで、こんなの何万円するんだ?と思いつつ値札をみると、6000円ちょっと。 まあ、最近がんばっているみたいだし、たまには父親のラジコンテクニック…

5月と眼鏡とマッシュルーム

suminotiger.hatenadiary.jp ※以下のエントリは、お食事中、食直前食直後の方には、おすすめしません。 僕はマッシュルームが嫌いだ。 今は食べられないことはないけれど、なるべく避けて通りたい。 『カレーマルシェ』というレトルトカレーがあって、カレー…

「降ります!」って、どうしてうまく言えないのだろう?

www.yutorism.jp 先週末、仕事で東京に行った際、「満員電車」を久々に体験することになりました。 金曜日の夕方の都営地下鉄って、こんなものすごいことになっているのか……こんなの、スリとか痴漢とかに遭っても、身動きとれないぞ…… で、まさにこの「降り…

SNS時代の美術館や博物館の「写真撮影OK」戦略のゆくえ

www.asahi.com www.yomiuri.co.jp 山本幸三・地方創生相の発言は乱暴だし、いろんな創意工夫をしている学芸員さんたちに失礼だとしか言いようがありません。公立の図書館がみんな「TSUTAYA図書館」になってしまって、地元の文化財を紹介するコーナーがカフェ…

他人には伝わりづらい「コミュニケーション恐怖症」について

hagex.hatenadiary.jp この話を読んで、僕はこの「自称コミュ障」という女性って、僕と似たところがあるなあ、と思ったんですよ。 世の中には「人間大好き」「コミュニケーションこそ人生の喜び!」っていう人がいる一方で、「他人と一緒にいること、日常会…

「ベストペン」「ベストキーボード」を探す、終わりなき旅路

www.tv-asahi.co.jp 2017年4月5日夜に放送された『マツコ&有吉のかりそめ天国』での、久保田アナの「ペンへのこだわり」の話は、なかなか興味深いものがありました。 「これだ!」と思うようなペンにはなかなか巡りあえなくて、そんななかで、無印良品のゲル…

「借りる」ということのプレッシャーについて

fujipon.hatenablog.com b.hatena.ne.jp 上記のエントリには、予想外に反響がありました。 『怒り新党』で放送されていたものを元にしているので、なんだかちょっと申し訳なかったな、とも思うのですが、マツコさんや有吉さんが「洗わないなんて非常識」と言…

或る「貼り紙系の店」での出来事

先日、家から比較的近い中規模書店(そんなに広くはないけれど、岩波新書の新刊が並んでいるくらい、と言えば、なんとなくどのくらいの大きさなのか、わかる人にはわかるのではなかろうか)を訪れました。 マンガはそんなに読まないのですけど、桜玉吉先生の…

『杉乃井ホテル』のゲームコーナーの思い出

mubou.seesaa.net ああ、懐かしいなあ、ホテルのゲームコーナー。 僕が小〜中学生の頃は、街のゲームセンターには補導員や「お金貸してくれない?」って寄ってくる怖いヤンキーが出没していたため、なかなかゲームセンターで遊ぶことができなかったんですよ…

「結婚20年で、約束通り離婚した」というタクシー運転手さんの話

headlines.yahoo.co.jp 一昨日(2017年1月30日)のお昼頃、ラジオを聴いていたら、この「東京でタクシーの初乗り運賃が410円になった」という話題をパーソナリティの女性がしていたのです。 「みなさんは、タクシーの運転手さんに話しかけられるのって好きで…

『声優総選挙2017』を観ながら、日高のり子さんの「がけっぷちトリオ」からの旅路を思い出していた。

www.excite.co.jp この番組、僕も3時間観ていました。 1位は「野沢雅子枠」なのかと思いきや、野沢さんが2位で、山寺宏一さんが1位。 しかも、野沢さんが248ポイントで、山寺さんは470ポイント。 技術と同時に「声優」の仕事の枠を広げてくれた人、として、…

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