いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「はてなブロガーに5つの質問」に答えてみました(『いつか電池がきれるまで』より愛憎をこめて)

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」


1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

もともと『はてなダイアリー』でけっこう長い間書いていたのですが、『はてなブログ』というのがはじまるというのを知って、どんなふうに違うのだろう、とサブブログのつもりで登録してみました。


ちなみに「ブログをはじめた理由」については、こんな記事を書いています。
fujipon.hatenadiary.com



2.ブログ名の由来を教えて!

もう、そのまんまというか、僕にとってのブログって、「延々と書き続けている遺書」みたいなものなのです。



3.自分のブログで一番オススメの記事


fujipon.hatenablog.com
「一番オススメ」ということなので、これにしてみました。
個人的に思い入れがある記事は少なからずあるのですが、この記事は「僕が言いたいこと」と「僕にしか(というほどではないけれど、僕のような属性の人間にしか)書けないこと」が両方満たされているのではないかと思ったので。
「こんなことを書くよりも、職業人として自信を持って『天職です!』って言えればいんだけど」という葛藤もあるんですけどね。



4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

こうして長年ブログというものを書いていてあらためて感じているのは、もはや僕にとってのブログというのは「生活の一部」であり、「人生の伴走者」みたいなものになっているということです。
こうして40年以上も生きていると、いろいろあるんですよ。
人生でうまくいっているときもあれば、うまくいかないときもある。
人間関係にしてもそうだし、なんちゃらシリーズの結果のように、自分の力ではどうにもならないことなんだけれど、だからこそ、打ちのめされてしまうようなこともあるのです。
ブログで自分の「思い」を世の中に公開するのって、ものすごくワクワクするのと同時に、「怖い」ことでもあるなあ、って最近あらためて思うようになりました。
自分では無邪気に「喜び」を表現しているだけのつもりでも、相手が置かれている状況によっては、大きなダメージを与えたり、嫌われたりすることがあるのです。
いや、たとえば、「なんちゃらハム(仮名)日本一おめでとう!カーズ調子に乗りやがってざまーみろ」みたいなツイートひとつで、僕はかなりイラついて、「お前らみんなブロックしてやる!」と、Twitterの前で息巻いていたのです。
正確には「なんちゃらハムおめでとう!」だけでも、けっこうキツかった。
もうほんと「ネット向いてない」よね。
僕の場合、ネットでは、自分に共感してくれる人を見つけやすい一方で、全く自分に向けられていないはずの悪意や、他人が喜んでいるだけの言葉に「感応」してしまう。
人間って、誰かに好かれようと思ったら、誰かに嫌われることを恐れてはいけないのかもしれません。
「発信することは、誰かを傷つけることでもある」
ブログに関しては、昔は「感情のゴミ捨て場」みたいな場所だったのだけれど、いまは「これは書いてはいけない」という理性との葛藤のほうが強いです。


それでも、やっぱりブログを書くことをやめるのは、なかなか難しい。
僕は何年かおきに転勤をするような生活をずっとしていて、友達付き合いも多いほうではありません。
もともとインドア派で、あまりたいした趣味もない。
環境の変化がものすごく苦手だったのだけれど、そのなかで、ブログというのは、僕のプライベートな状況がどんなに変わっても、ずっとそこにある「定点」みたいなものだったのです。
どんなときでも、こうしてパソコンの前に座って、キーボードを叩いていると、比較的落ち着くことができました。
自分の考えって、あらためて言葉にすると、「こんなことを思っていたのか」と自分でも驚くことがある。
そして、少しずつでも、(たぶんマシなほうに)変わってきている自分がいたり、昔より頑固で偏屈になってしまっていることに気づいたりもする。
子どもたちとのちょっとした出来事を書いているのは、僕にとっては貴重な財産です。
本当に、人って、忘れないはずのことを忘れてしまう生き物だから。
信じるべき人を疑い、信じるべきではない人の言葉に引き寄せられてしまいがちだから。


たぶん、いちばんよかったことは、こうして書く習慣ができたことによって、僕自身が「日常を楽しむことができるようになった」ことだと思っています。
日常は、案外、ネタの宝庫なんですよ。面白いと思ってもらえるかどうかはさておき。


fujipon.hatenablog.com


不思議なもので、書くことって、なんとか続けていくと、ネタが減るどころか、どんどん「思いつく」ようになっていくような気がします。

fujipon.hatenadiary.com


あと、お伝えしておきたいのは、偉そうな言葉を垂れ流している僕ですが、こうして読んでくれている人がいるということに、ものすごく励まされている、ということです。
拙い、そして、やたらと冗長になりがちな僕の悪文につきあってくださって、本当にありがとうございます。
大部分の人は「間違って来てしまって、イライラしながら『戻る』を連打している」のだとしても。
人生良いことばかりじゃないですし、このブログで大金を稼いでいるわけでもないんですが、それでも僕は、誰かに読んでもらえるようなブログを書けるくらいは頑張ろう、と、少しだけ背筋を伸ばして、なんとか生きています。
電池がきれそうなときには、ときどき休んで充電しながら。
いつか、本当に電池がきれるまで。



5.はてなブログに一言

僕は長年ネットをやってきて、デジタルアーカイブというのは、けっこうあっさり消えてしまうものだ、ということを痛感しています。
10年前くらいは、写真や紙に書いたものは、それを失くしてしまったらおしまいだけれど、ネット上にあるものは、ネットがあるかぎり残り続ける、と思い込んでいました。
ところが、実際はサービスの終了や管理者の逝去などで、遡ることができなくなっているものが少なくありません。
デジタルデータも、ハードや記憶媒体の変化によって、あるいは劣化によって、いつのまにか消えてしまっています。
はてなブログ』というサービスが永遠に続くとは限りませんし、多くのネット上のアーカイブは「物理的な消失」よりも「人々に忘れられてしまうこと」で実質的に消失してしまうのでしょう。
それでも、僕にとって『はてなブログ』にいちばんお願いしたいことは、「なるべく長く、安定したサービスを続けてほしい」ということと、「万が一終了するようなことがあれば、データの移行や保存などについて、ソフトランディングになるようにしてほしい」ということです。縁起でもない話ですみません。
あと、個人的には、いまの『はてなブログ』のトップページは、以前のものより、既存の「有名ブログ」が、さらに目立ちやすくなっているように感じられます。
「新着エントリー」が読まれやすいように、トップページからも「新着」への目立つリンクがあったほうが良いと思いますし、「ブログを始めたばかりの人が読まれやすいような優遇措置」やキュレーターによる「あまり購読者数は多くないけれど、質が高いブログの紹介」などもあったらいいなあ。


はてなブログ』は、「誰かに読んでもらう」ためには、おそらく現時点でも最強のプログサービスであることは承知のうえで、あえて言ってみました。

全然「一言」じゃなくてすみません。


あと、僕は『はてな』とボールペンが大好きです。