いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「祭りのあと」のiPhone7

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これは昨日の記事なので、「あと4日」ですね、iPhone7の発表まで。
僕は去年iPhone6sに機種変更したので、今年はいずれにしても見送るつもりです。
最初にiPhoneを手にしたのが4、続いて、4s、5、5sと使ってきて、6をとばして、現在6s。
4、4sくらいまでは、もうちょっとサクサク動いてほしい、と思っていたのですが、5sくらいになると、ほぼ満足ながらも、もうちょっとハードディスクの容量が欲しかったため、6sの128GBにしました。
それから1年近くなりますが、現時点では、電池の減りがだいぶ速くなってしまったこと以外には、とくに不満はありません。
機種変更のためにソフトバンクショップに行って、長い説明を聞いてまでも新機種がほしい!というもチベーションは、今のところないなあ、って。
ただ、それはiPhoneの魅力が無くなったというわけじゃなくて、技術的な成熟とともに、使う側としても、「これに自分が求めているものは何か」というのが、ある程度わかってきたのが大きいと思うのです。


いまから10〜15年前、大型家電量販店のパソコン売り場は大賑わいだったのですが、あの頃は、パソコンの機能が良くなるにつれて、「パソコンでできること」は増えていったのです。
処理速度が見違えるほど速くなったり、動画がスムースに観られるようになったり。
ところが、ある程度機能がアップしてくると、多くの人は「もうこのくらいでいいや」あるいは「故障でもしないかぎり、買い替えるお金があるなら、他のことに使いたい」と思うようになるのです。
高度な画像処理や計算をしたり、仕事とパソコンが切り離せないようなヘビーユーザー以外にとっては、高価な最新パソコンで「やれること」は増えるかもしれないけれど、「自分がやること」には変化がなくなってしまうから。


おそらく、僕にとってのiPhoneも、その「閾値」を越えてしまったのでしょう。
性能が、機能が、って言うけれど、メールとネットサーフィン(って言葉も、あまり耳にしなくなりました)とネットショッピング、あとはYoutubeなどの動画をときどき観るくらい、という人にとっては、最新のパソコンに買い替える必要がないように、iPhoneユーザーも「自分が実際にiPhoneでやっていること」がわかるようになってきたのです。
「なんでもできる」性能があったとしても、「みんながやりたいこと」「実際にやること」は、一定の段階を越えてしまえば、そんなに進化するものではありません。
ソーシャルゲームなんて、ずーっと『パズドラ』『モンスターストライク』ですからね……『ポケモンGO』は、久々に吹いた新風です。
どんなにグラフィック性能が進歩しても、アクションゲームやRPGでは、タッチパネルでの操作性には限界がありますし。


僕は最近、iPhoneではほとんどゲームをやらなくなりました。
隙間時間でも、Kindleで本を読めて、音楽が聴けて、ネットがそこそこ使えれば(Twitterがストレスなく動く程度で)十分なんですよね。
メジャーなソーシャルゲームは、いまさら参入しても上位にはついていけないし、同じようなものばかりだし、新しいものは、既成のゲームに太刀打ちできそうもない。
それなら、iPhoneである必要すらないのかもしれませんが、使い慣れているというのは、やっぱり大きいのだよなあ。


iPhone6sのときに、僕はけっこう「新しいiPhoneへの世間の反応」に大きな変化を感じたんですよ。
iPhone6が発売されたとき、「iPhone6に変えたんだ」とみんなに見せたがる人がけっこういましたし、plusの大画面にはそれなりのインパクトがありました。
ところが、6sのときには、発売直後に「見て見て!」っていう人がほとんどいなかったんですよね。
これまでの「新しいiPhone発売への、お祭りっぽい雰囲気」が消えていったのが、去年の6sからなのかな、と。
iPhoneは、周りに新機種を見せびらかすほど特別なものではなくなってしまった。


まあ、出たら出たで、買い替え需要はあるとは思います。
僕も『7』が出たら、とりあえず見てみたいですし。
『5』『5s』あたりをずっと使っていれば、そろそろ買い替え時だと考えている人も少なくないはず。
個人的には、HDの容量は大きいほど良いし、ケーブルで繋がなくても充電できるようになってほしいし、処理速度だって、速いに越したことはありません。電池はもっと長くもってほしいけれど、それを改善するためには、本体重量や大きさの問題があるのだろうなあ。


利用している側としては、iPhoneは、ほぼ完成されてきた、という印象なのですが、それでも「目新しくみえる」新機種を出さなければならないメーカー側としては、けっこう大変でしょうね。
ただ、Appleとしては、もう、「新しいハードを売る」のではなくて、「iPhone利用者を囲い込んで、ライセンス料で稼ぐ」ほうにシフトしているのではないかと思われます。
そのためには、少なくとも他メーカーに目移りしないくらいのハードが必要不可欠ではあるのですが。


こちらは随時更新中の僕の夏休み旅行記です。有料(300円)ですが、よろしければ。
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