読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「あの」新井貴浩さんが2000本安打を達成した夜に

www.nikkansports.com


新井貴浩選手、2000本安打達成、おめでとうございます!
そして、新井さんがカープのユニフォームを着て、この記録を達成してくれたことに、心から感謝します。


……というか、僕は新井さんが2014年のオフに阪神からの自由契約を選択したとき、正直、ザマーミロ、と思っていました。
カープが好きです……」と言いながら、FAして愛する金本選手がいる阪神移籍していったときには、持っていた携帯電話を叩きつけました。
「一生カープって、言ってたじゃねーかよ」って。
黒田がメジャーリーグに行くのは今ひとつ腑に落ちないまでも諦める、でも、広島で育って、ドラフトで指名されたときには「あんな選手を指名するの?」って他球団のスカウトにせせら笑われたという「不器用の天才」新井さんと苦難の道を歩んできたカープファンとしては、あの裏切り行為が許せませんでした。
だから、2015年にカープに帰ってくる、ときいたときには、どのツラ下げて……というのが率直な思いだったのです。



fujipon.hatenablog.com


でも、帰ってきてみると、やっぱり、ものすごく気になる存在ではあったわけで。
最初の頃は、キャンプでそんなに頑張って見せたって、騙されないぞ!って気分だったのですが、エルドレッドもグスマンも離脱してしまい、丸も菊池も調子に乗り切れなかった2015年のカープ打線を、精神的な面も含めて支えたのは、新井さんだったと思います。
125試合出場、2割7分5厘、ホームラン7本という数字は、全盛期の新井さんを知るカープファンにとっては、けっして満足できるものではありませんでした。
にもかかわらず、怪我をして、これはもう登録抹消だな、バットもまともに振れそうにないし……という状況でも、怪我がひどくなリスクを顧みず、チームのために試合に出続けた新井さんの姿をみると、なんだかもう、FAのときの疑問とか恨みとかはさておき、いまのカープ・新井を応援せざるをえなくなってしまって。
阪神を退団した時点での通算安打数が、1854本。
2000本まで、残り146本。
全盛期の新井さんなら、1シーズンで達成可能な数ですが、僕は阪神退団、カープに来るというのを聞いたとき、エルドレッドも堂林も梵もグスマンも松山もいるし、せいぜい代打の切り札だろうから、あと146本は無理じゃないかな……記録のためにカープが無理に出場させるなんてことがあったらイヤだな、と思っていたんですよ。


ところが、新井さんは見事に「復活」しました。
記録のための配慮ではなく、欠かせない選手として、連日スタメンを張っています。
ルナの怪我があったとはいえ、今日も4番として、チームの柱として、神宮球場でのヤクルト戦に出場しています。
本当はホーム、マツダスタジアムで、という気持ちもあったみたいなのですが、今日の神宮球場の新井さんへの声援は、本当にすごかった。
ホームでの達成とか、阪神戦で、とかが実現しなくても、とにかく、1本でも多く、自分の記録のためではなく、チームのためにヒットを打つ、そんな新井さんの2000本目にふさわしい、タイムリーツーベースでした。
打点にこだわる新井さんにとっては、タイムリーだったことも「らしかった」のではないかなあ。
そして、神宮球場カープファンの歓喜は、日本全国に伝わっていました。
あの場所にいた皆様、本当にありがとう。羨ましいなあ。
エルドレッド鈴木誠也、堂林のソロホームラン3連発で圧勝かと思われた試合が、ジョンソンが山田に一発を浴びたりしてにわかに雲行きがあやしくなってきて、まさかカープ、今日のこのメモリアルゲームで、大逆転負けとか、食らっちゃうのだろうか……まさかと思うけど、こういうときに負けちゃうチームだしなあ……


そんな不安は、新井が2001本目のヒットでつないでの、鈴木誠也の本日2本目ホームラン、しかも満塁ホームランで払拭されました。
カープにしては珍しいホームラン攻勢での圧勝で、新井さんのメモリアルゲームは幕を閉じたのです。


www.nikkansports.com


headlines.yahoo.co.jp


新井さん 2000本安打ヒーローインタビューまとめ : なんJ(まとめては)いかんのか?


新井さんのこの笑顔をみていたら、なんだかこっちは泣けてきてしょうがないので、今夜はひとりで祝杯をあげています。
おめでとう、新井さん。
まさか、カープのユニフォームを着た新井さんを、こうして心から祝福できる日が来るなんて。

まったく、こんなに早く達成しちゃったら、球団も2000本ビジネスが早々に終わっちゃって残念がってるんじゃないの?ほんとにもう、空気読めないんだから!いいぞ、もっと打って!


予告どおり2本のホームランを打った鈴木誠也もすごいな、などと思いつつ(エルドレッドも2本打ってます)。

「まず丈夫に生んでくれた両親に感謝したいと思います。そして、僕の場合はたくさんの人に支えられ、お世話になってここまで来たと思います。本当、おかげさまです。ありがとうございます」


「どのツラ下げて帰ってくるんだ?」と思っていた僕も、新井さんに謝りたい。
でも、こうして謝らせてくれて、本当にありがとう。


d.hatena.ne.jp


赤い心

赤い心

赤い心

赤い心