いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「ちょっとだけ贅沢なボールペン」を使ってみませんか?


最近、手で何か書く機会ってありますか?


ワープロ、パソコン以前に比べると、そういう機会って、かなり減ってきていますよね。
僕自身はもともと「キーボードに触っているだけで、ちょっと幸せ」というタイプなので、「手書きじゃないと寂しい」ということもないのですが、十代くらいまでは「手書き」というか、「手書き」=「書く」という時代だったので、筆記用具で文章を書く、ということへの郷愁というか懐かしさみたいなものも残っているのです。


仕事でも、ほとんどはコンピュータ上で済んでしまうのですが、診断書などを手書きしなければならないことが、少なからずあります。
昔に比べたら、コンピュータで入力できるものも多くなってきたのですけど。


「診断書を書く」という仕事は、正直言うと、あまり気乗りしないところがあるのです。
公文書だし、保険ではけっこう大きなお金が絡んでくるから、いい加減なことは書けないけれど、勤務医にとっては書いたところで収入に反映されるわけでもなく、終業時刻をはるかに超過してようやく一日の仕事を終え、早く帰りたい……と思いながら戻ってきたら、デスクに積み上げられていてウンザリ、ということが多いのだよなあ。


そこで、僕は考えたのです。
こういう憂鬱な仕事を、少しでも愉しくするには、どうすればいいか?
文書の内容で「遊ぶ」わけにはいかないので、せめて、道具、触るのが愉しくなるような道具を使うようにすれば、良いのではなかろうか。


そこから、僕の「究極の『ちょっと高めでも書き心地の良いボールペン探しの旅」が始まり、いまもそれは続いています。
僕はけっこうボールペンを失くすので、海外有名ブランドの1本何万円とかするようなものはリスクが高すぎる。
そこで、東急ハンズの文具コーナーで売られている、1000円から2000円くらいの価格帯のボールペン(Dr.GRIPあたりが代表格)をいろいろ買って、試してみました。
究極の「ちょっとだけ贅沢なボールペン」探しという要素を取り入れることによって、憂鬱な診断書作成も愉しく……は、なりませんでしたが、ペンの書き味を比較するという「遊び」があると書き仕事のつらさも、少しだけ緩和されるような気がします。


けっこういろんなメーカーのボールペンを試してみたのですが、そのなかでいま、僕がいちばん気にいっているのがこれです。



ちなみにこれは0.5mm芯で、0.7mmのものもあります。
僕が愛用しているのは、0.5mm芯のほう。
僕は筆圧が低いのですが、それでも滑らかにインクが出てくれて、ムラが少なく、すらすらと書けるので助かります。
インクのにじみや詰まりも少ない。
とにかく書き味が良いし、ペンの形状も手に馴染みます。
0.5mm芯だと、細かい字が書きやすい。
(僕は基本的に芯の先が尖った感じのほうが好きです)


僕はこの『ジェットストリーム 4&1』の「ボルドー色」を東急ハンズで1000円+税で買ったのですが、いま、Amazonで検索したら、こんなに安く買えるのかと驚きました。
でも、文具売り場で試し書きして比べてみることが「娯楽」でもありますしね。
試し書きでは良くても、実際長い間使っているとすぐにインクの出が悪くなったり、手に馴染まなかったりすることもあります。


いまのところ、この1000〜2000円の「ちょっとだけ贅沢なボールペン」のなかでは、この「ジェットストリーム 4&1」が、頭一つくらい抜けている感じです(あくまで僕基準)。
ただ、この「ジェットストリーム」、シャープペンシルの使い勝手については、否定的な意見も多いようなので御注意ください(僕はシャープペンシル機能はほとんど使わないのでわからないんです)。


おそらく、世の中に数多存在している「文房具マニア」の皆様にとっては、「何それ」と言われるような話だと思うのですが、ちょっと贅沢なボールペンで書くのって、「ちょっと処理速度が速いパソコン」を使うのと同じような愉しさがあるんですよ。
100円ボールペンで十分、という人も多いと思うのですが(僕もゼブラの『SARASA』は好きで良く使っています)、手書きの機会が多い人にとっては、「お値段以上」の価値はあるんじゃないかな。
実際に使ってみると、けっこう違うものですよ。


もうそんな年齢でもないしな、っていう自分への「ささやかなクリスマスプレゼント」に、ちょっとだけ贅沢なボールペン。


……って、なんかステマっぽくなってますが、三菱鉛筆さんから、何かもらったわけじゃないですからね。
個人的に、筆記用具と枕は、少し奮発しても損しないアイテムだと思っています。