いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

あなたの前に、アジフライと目玉焼きと天ぷらが並んでいます。何をかけますか?

anond.hatelabo.jp


これと、このエントリへの反応(ブックマークコメント)を読んで。b.hatena.ne.jp


「目玉焼きに何をかけますか?」というのも定番の「好みが分かれる質問」なのですが、僕は、アジフライは醤油、目玉焼きはウスターソースです。
こういうのは好みの問題で、「正解」がないというのはわかりきっているのですが、何かひとこと言いたくはなるのですよね。


d.hatena.ne.jp


僕はこの「天ぶらにソースをかけますか?」というタイトルの本を見かけたとき、「天ぷらにソースなんてかけるわけないだろ!」と思ったのです。
僕が子どもの頃、家で母親がつくってくれた天ぷらは、醤油で食べるのが定番でした。


大人になって、「カウンターで揚げたてを食べるような天ぷら店」で、「これは天つゆで」「塩で召し上がってください」なんて言われると、なんか気取っちゃってさあ、みたいな気分になったものです。


先日、『丸亀製麺』で、トッピングの天ぷら用に「ソース」が準備されていることに、ちょっと驚きました。

ちなみに、この本によると、「天ぷらにソース率」は、こんな感じだそうです。

 やがて都道府県別詳細地図が完成した。改めて言えば「ソースで天ぷら派」が10%以下だったのは福島(0)、岩手(0)、山形(0)、山梨(0)、栃木(5)、群馬(6)、新潟(8)、青森(10)、茨城(10)、宮城(10)、東京(10)の十一都県。無論、東日本勢である。


 逆に50%以上だったのは和歌山(88)、沖縄(79)、高知(75)、福井(73)、鳥取(67)、鹿児島(67)、愛媛(67)、奈良(66)、徳島(64)、広島(59)、山口(57)、大分(57)、大阪(52)、長崎(50)、宮崎(50)、兵庫(50)、岐阜(50)の西日本勢十七府県(かっこ内は%)。


 きっちり「西高東低」になっているんですね。
 個人個人の好みというよりも、地域性が大きいようです。
 僕の母親は茨城出身だったので、「天ぷらでソースなんて思いつかない」し、丸亀製麺は「讃岐(いまの香川県)うどん」が売りなので、「ソース文化圏」なんですね(この「50%以上」には含まれていませんが、おそらく香川も「ソース優勢」なのではないかと思います。でも、四国のほかの三つの県は入っているのに(しかも60%以上)、香川だけは入っていないのは意外ではあります)。


 グローバル化が進んでいる一方で、日本国内でも、これだけ「好み」に地域性があるというのは、興味深いな、と。
 漬物に醤油がついてきたり、肉まんに酢醤油やカラシが付いてくると、「それ要らないよ……」と僕は言いたくなる(というか、要りませんって、言うこともある)けれど、「ソレが無いと不満」っていう人が少なからずいるから、コンビニでも付いてくるんだろうし。
コンビニの揚げ物メニューについても、僕はソースはかけなくても十分味がついているというか、あのソースを中途半端に使用することによって、こぼしてトラブルになることが多いのだよなあ。


でも、「天ぷらは天つゆか塩に決まってるだろ!」っていう風潮は、なんだかちょっと寂しい。
それは、懐古趣味でしかないのかもしれないけれど。


天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

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