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いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「プロブロガー」と「白いたい焼き」

p-shirokuma.hatenadiary.com

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僕は基本的に「金だ!」「PVだ!」って言っているブログは嫌いだしつまらないと思っているのですが、p-shirokumaさんがこうして2回にわたって言及されていることに、少し驚いてしまいました。
はてなブログ』に移ってきて、なんかアグレッシブに攻めてるなあ。
「それがあなたの執着ですね!」とか言いたくなってしまう。


僕もアフィリエイトとかアドセンスは利用しているので、偉そうなことは言えないのですが、銅臭(お金のニオイ)がするブログは好きじゃありません。「儲け自慢かよ!」とか、思ったりもします。
そもそも、アフィリエイト収入って「広告」でお金をもらっているわけで、本当に自分が薦めたいものじゃなくて、売ると儲かるものを、客の顔を思い浮かべずに売ろうとしている人もいるように見える。
いやまあ、商売なんだから、売りたいものを売るのだけが正義だ、ということもないんだけれど。


ただ、あまり強く批判する気にもならないのは、僕はブログで稼がなくても食べてはいけるので、生きていくために仕事としてやっている人を「ガツガツしている」とか言うのも、それはそれでエレガントではないから、なんですよね。
実害を被っているのか?と問われたら、別にそんなこともないし。
ブログとのつき合い方というのは人それぞれで、それこそ「毒にも薬にもならない」よりは、読んでいて、「またPVとカネの話か、あと何ヵ月もつかなこのブログ……」という黒い興味を抱くというのもまた「存在意義」なのかもしれないし。
実際、あまりにも「PV!」「カネ!」って言っているだけのブログは、そんなに長続きはしない(ことが多い)。


本当に稼いでいるブログは、お金の話なんてあまりしない(したって妬まれたり嫌われたりするデメリットのほうが大きい)。
そもそも、ブログだけで本気で稼いでいる人たちが実際にやっていることって、けっこう「修羅の道」っぽいんですよね。


d.hatena.ne.jp

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僕自身もアフィリエイトをやっているので、個人ブロガーレベルであれば、ある程度「成果」の想像はつきます。
モンスター級のPVを誇る「まとめサイト」でもなければ、食べていくのは難しい。
もちろん、「炎上商法」で一過性に何万円とかのレベルで稼げることもあるのでしょうけど、同じ人が炎上狙いを繰り返していればみんな飽きてくるし、罵詈雑言を浴びせられる精神的ダメージに比べると、あまりにも儲からない。


率直なところ、本当にお金が目的ならば、「プロブロガー」よりも、コンビニでアルバイトをしたほうが、よっぽど確実に、安定して稼げます。
いや、「そういう仕事」ができない(あるいは、したくない)からこそ、ブログ飯を目指しているんだ、ということなのでしょうけど、前述したように、本気でブログを「仕事」にして稼いでいる人たちは、一般的な会社員よりも勤勉に、昼夜問わず働いているわけです。
結果的に「中途半端な覚悟の銅臭ブロガー」は、長続きせずに淘汰されてしまう。


でも、僕も長年アフィリエイトをやっていて、「ブログでお金を稼ぐのは、ほんの少しの金額であっても、けっこう嬉しいし楽しい」というのはわかるんですよ。
本の感想とか書いて、それを買ってくれる人がいると、「ああ、感想を読んで、面白そうだと思ってくれたんだな」「面白い本が誰かの手に届くきっかけを作れたのかもしれない」と嬉しくなる。
「買ってくれる」というのは、まぎれもない「評価」だし。


それに、何かを書いて、それに対してPVなりアフィリエイト報酬なりの「対価」を得られるというのは、魚釣りのような面白さがある。
「こういうことを書けば、どういう反応が返ってくるのだろう?」という「試行」に対して、ブログのPVとかアフィリエイトというのは、即座に「結果」が出てくる。


村上春樹さんが、『職業としての小説家』のなかで、「小説を書くというのは、非常に粘り強い作業で、ある種の鈍重さみたいなものを要する」というようなことを書いておられました。
世の中で、こんなに早く「試行」に対して、「反応」「報酬」が返ってくるのって、ブログ以外にはギャンブルくらいかもしれません。
仕事や趣味の大部分は、長い「下積み」の末に、ようやく「変化」が訪れる。


もっとも、ブログを「そういう試行ができる場」にするためには、それなりの基盤が必要で、そこまで行き着かなければ「ノーリアクション」なのですが。


僕は、ブログでPV公開、収入公開している人の大部分は「プロブロガー」じゃないし、そうなれない(あるいは、なる気がない)人たちだと考えています。
彼らは「趣味の釣り人」だからこそ、「今日はこんな大物が釣れた!」と魚拓をとってみせびらかそうとするのです。
そして、趣味としてやるのなら、釣りは楽しい。
続けていけば、コツみたいなものも掴めてくるし、気の合う仲間だって、できるかもしれない。


「プロの漁師」は違う。
彼らは、一匹一匹の魚にいちいち拘泥していられない(一部の「一本釣り系」の人は別として)。
収入を安定させるためには、なるべく欠かさずに漁に出なければならないし、さまざまな知識や装備も使いこなさなければならない。
かれらは「重量単位」で魚をみているのです。


僕はずっと「カネカネ言うのは、はしたない」という理由で、「銅臭ブロガー」が嫌いなのだと思いこんでいました。
しかし、こうしてあらためて考えてみると、「すぐに結果が出る(ようにみえる)趣味で、成果を嬉しそうに語っている人たち」を妬んでいただなけなのかもしれませんね。
彼らが稼いでいる金額そのものよりも、「とにかくなんだか楽しそうにみえること」が、僕を苛立たせていたような気がします。


「釣りが趣味」な人は、それで良いのではないかと思う。


ただ、最近僕は感じています。
 ブログという「あまりにもすぐに試行と結果が反映される作業」に慣れてしまうと、少しずつ練習をして積み上げていくような仕事や趣味をもどかしく感じてしまうようになるのではないか、と。
 これは「ギャンブル依存」に、近いかもしれない。
 そういう意味では、「ブログで数か月くらい『お金稼ぎ』を経験して、やっぱりこれは割に合わないと止めてしまう」のって、ある意味ものすごく健全な「通過儀礼」ではありますね。
 ずっとここにいて、ブログを書き続けるほうが、よっぽどイビツだし、不健全。
 

 最後に少しだけ、「プロブロガー」みたいなものについて語ってみますが、「会社や勤務時間に縛られて生きていくのは厭だから、新しい、自由な生き方として、ブログを書いて稼ぐ」みたいなのって、僕は疑ってみたほうが良いと思う。
 プロブロガーの人って、「どんな大企業でも、いつ潰れるかわからないし、いま稼げている仕事だって、近い将来はなくなる可能性があるのだから」って言うのだけれど、そう言っている人が「Amazonアフィリエイト報酬に依存して生活している」のです。
 それこそ、Amazonだって潰れるかもしれないし、アフィリエイト報酬が低く改定される可能性もある。
 そもそも、今のようなアフィリエイトのシステムが、今後何年(くらいは続くだろうけど)、何十年レベルで続くのかどうか。
 企業であれば失業手当も出るけれど、アフィリエイト報酬の引き下げや中止で稼げなくなった人がいても、誰も補償はしてくれません。
 「新しくみえる仕事」だからといって、それが「今までの仕事よりも、未来まで続いていく」とは限らない。
 いま、本当に稼いでいるプロブロガーの人って、ちきりんさんとかイケダハヤトさんとか、「プロブロガー」を名乗りながらも、実際の収入には著書の印税とか講演料の割合がかなりあって、「ブログをきっかけに、自分自身をブランド化して稼いでいる」のです。
 彼らは、近い将来、アフィリエイトで食べられなくなるリスクも、想定しているはずです。


 「プロブロガー」は、「白いたい焼き」なのかもしれない。
 これで稼げる!と、みんなが一斉に飛びついたら、ブームが去ってしまい、後には何も残らない。
 もちろん、そうじゃない可能性も十分ありますよ。
 でも、よっぽどの覚悟と勤勉さがないと、いまから新規参入するのは難しいのではないかな。


matome.naver.jp



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