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いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

『食人族』と『カランバ』を覚えていますか?

togetter.com


「『食人族!』懐かしいな」と思わず見入ってしまったこのニュース。
 内容は、35周年記念のBrue-rayが発売中止になり、その理由が「劇中で本当に動物を殺しているから」だ、との噂が流れている、ということでした。
 いやまあ、動物虐待よくないよね、でも、あの時代の話だしね……
 それを言い始めると、黒澤明監督の『影武者』で、たくさんの馬がバタバタっと倒れて行くシーンでは、獣医さんたちが馬に麻酔を打って倒れるようにしていたそうで、それはそれで酷い話ではあるよなあ、と。
 僕自身『食人族』は観たことがなかったのですが、当時僕が通っていたクラスでは、インパクトがあるテレビCMの影響もあって、大流行りだったんですよ、この映画。
 『食人族』の日本での公開は、1983年。

「テレビではこれ以上お見せできません」

 ポスターは、「串刺しにされた女の人」が映っているセンセーショナルなもので、学校では、棒を口にくわえて死んだふりをする「食人族ごっこ」が流行っていました。
 ちなみにこの串刺しシーン、Wikipediaでみたら、

ポスターのイメージとなった串刺し女性は、映画のスタッフである。彼女は杭の先端を口にくわえ、地面に突き刺したサドル付きの杭の上に腰掛けて、撮影に臨んだという。


とのことでした。
この映画って、「現地に迷い込んだ文明人たちが食われ、彼らが撮影したフィルムだけが、のちに発見された」という設定になっていて、小学生だった僕はひたすら「食人族怖い……」とおそれていた記憶があります。
……といいつつ、みんなでネタにもしていたわけですが。


のちに『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が同じような手法で低予算映画としては異例の大ヒットをとばしたのは、記憶に新しいところ。


さて、『食人族』といえば、セットで僕が思い出すのは『カランバ』という映画なんですよ(日本公開は1984年)。
この映画も、テレビでの予告編しか観たことがなかったのですが、ロープでジープに腕をくくりつけられた男が引きずり回されて、腕がちぎれるというシーンが、流れていたんですよね。
いまから考えると、よくそんなのテレビで流すことができたな、という話ではあるのですが、子供心にはかなりのインパクトで、やはり当時の小学校では、掃除の時間に、モップに乗った同級生の両腕をつかんで引きずりながら、『カランバ!』という決め台詞を言う、というのが流行りました。
巨人の星』でタイヤを引きずるトレーニングが「重いコンダラ」だと認知されていたように、両腕を持って引きずるのが「カランバ」だと。
いま、なるべくそれっぽくないように書こうと思ったんだけど、イジメのように読めるよねこれ。
でも、特定の誰か、というわけじゃなくて、お互いにやっていたのです。
もちろん、良いことじゃないんだろうけれども。


で、『食人族』といえば、『カランバ』は、いまどうなっているのか?と思って検索してみたのですが、こちらは「現在でも、日本国内でビデオ、DVDは発売されていない」そうです。
そうか、こちらはもっと切実に「お蔵入り」なのか……
『カランバ』のことを記憶している40〜50代は、けっこういると思うのだけど。


Wikipediaによると、内容は、

世界各国のカメラマンが映し出した、日本を含む世界のあらゆる場所での新聞やテレビで報じられない残酷なシーンを取り上げる。内容はヒマラヤの奥地での鳥葬の儀式、中東の戦線での凄絶な現場、映画撮影中のスタントマン転落事故の決定的瞬間、ボリビアでの牛の頚動脈を切って出た血を飲む奇祭、プエルトリコでの20階建てのビルの間の綱渡りで失敗し、道路に落下する決定的瞬間、アンデスでの聖ペテロと聖パウロの祝日に住民が二手に分れ石を投げ合う風習、インディオの収穫祭での市民同士でのムチを使った殴り合いなど。  

というもの(ジープに引きずられた男の腕がちぎれるシーンは、やらせ説あり)。


『食人族』は、「ドキュメンタリー風フィクション作品」なのだけれど、こちらは「ガチ」だったのか……?
実際に中身を観たことがない僕は、CMのイメージで、似たような残酷シリーズだと思いこんでいたのですが、実際は「似て非なるもの」であったようです。


ちなみに、『食人族』のBrue-rayは、当初アナウンスされていたところとは別のメーカーから発売されるそうですよ。

getnews.jp


今回あれこれ調べていて驚いたのは、『食人族』が、1983年の洋画配給収入ベスト10にランクインしていた、とのことでした。
そんなに大ヒットしたのか……
みんなけっこう好きなんだよね、僕もだけどさ。