いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

矢口真里というタレントに、そんなに「品行方正なふるまい」を期待していたんだっけ?

参考リンク(1):矢口叩きを見てて思うこと - K Diary
矢口叩きを見てて思うこと - K Diary


参考リンク(2):矢口 自宅鉢合わせ「修羅場」と告白(デイリースポーツ)
矢口 自宅鉢合わせ「修羅場」と告白/芸能/デイリースポーツ online



矢口真里さん、僕のなかでは、歴代のモーニング娘。のなかでは、けっこう好きなほう(でも、モーニング娘。そのものにそんなに思い入れはないけど)だったのですが、やっぱり「自宅に不倫相手を連れ込む」というのは、既婚者としては不快だったんですよね。
やっぱり、そういうのを聞いてしまうと、「うちは大丈夫だろうか……」とか、なんとなく不安にもなりますし。
でもまあ、そういうのって、最終的には「夫婦の問題」だから、大声で責めるべきものではないのだろうと思います。矢口さんは家族でも友達でもなく、他人だし。
ただ、あの直後にテレビに出まくっていたら、やっぱり「ちょっと引っかかっていた」とは思うのです。
テレビ局だって、これだけタレントがいるのだから、あえて「視聴者に嫌われる可能性が高い人」を、わざわざキャスティングしようとは思わなかった、ということなのかな、と。



そんな中、最近、久々に昔の矢口さんを観る機会があって。

このDVDを借りてきて観ていたのです。
これ、2001年に放送されたもので、当時人気絶頂だったモーニング娘。のメンバーを、岡村隆史さんが「修学旅行」に連れていく、という『めちゃイケ』の企画。
もう13年も前になるんですね……まだ10代後半だった矢口さんも、他のメンバーも若い!
で、あらためて観てみると、当時の矢口さんって、モーニング娘。の中でも、「やんちゃ担当」というか、ずっと岡村さんに突っかかって衝突する役割で、生意気キャラ、だったんですよね。
そういえば、『ASAYAN』でも、2期生だった矢口さんは、先輩の1期生たちに反抗する、という場面が多かった記憶があります。


うーむ、あらためて思いだしてみると、矢口真里という人は、けっして、「品行方正」をセールスポイントにしてやってきたタレントじゃないんですよね。
むしろ、ちょっと生意気なヤンキー系、みたいな感じ、というか、いまで言えば、「大局観と自己犠牲の精神に欠ける高橋みなみ」といったところでしょうか。
(しかし、大局観と自己犠牲心のない高橋みなみって、それは高橋みなみから、内面の「らしさ」を全部抜いたものではありますね。喩えというよりは、背が低くて姉御肌で、ちょっとヤンキーっぽい女の子っていう外見上の共通点があるだけか)


参考リンク(2)にもあるように、昔から「矢口は遊んでいる」みたいな話は、かなり流布されていましたし、小栗旬さんとの交際報道もありました。でも、そのときにも、「泣いて平謝り」ではなく、「モーニング娘。をやめる覚悟はしていた」と、自分を貫こうとしていたんですよね。


あの「自宅鉢合わせ」の話を聞いて、「まさか、あの矢口が?」と驚いた人って、そんなにいないと思うんですよ。
どっちかというと、「ああ、矢口、やっちまったな……自宅はさすがにマズいだろ」というくらいの「想定内」だった人が、多いのではないかと。


もちろん、不倫は「よくないこと」だし、僕も当事者になるのはまっぴらごめんなんですが、矢口さんとしては、「自分の欲望に従ったまで」だったのかな、と。
たぶん、それまで多少のワガママは、「まあ、矢口だからしょうがないよね」みたいな雰囲気に、包まれていたのではなかろうか。
今回も、本人としては、ここまで大騒ぎになるとは、予想していなかったのではないかな。


正直、僕も「不快な話だけど、どうでもいい」レベルだったんですよ。
だって、世の中に、こういう不倫って、珍しくはないはずだから。
夫婦の3組に1組は離婚する国ですからね、日本は。


むしろ、矢口さんの場合は、開き直って、これを機に「肉食女子タレント」として売っていく手もあるんじゃないか、とさえ思っていたんですよね。
そのほうが本人の「適性」に近いのではないかと。
そして、そういう生き方をする女性に共感する人って、けっこういるのではないかと。
ところが、世間のバッシングは、僕の予想をはるかに越えた、強いものでした。
「そういうことをやってもおかしくない感じ」は「あり」でも、実際にやってしまうと、ダメなんですね。
そのあたりの人情の機微、みたいなものは、けっこう複雑なのです。
レディコミとか昼ドラとかで、「こういう話」は受け入れられているにもかかわらず、生身の人間が本当にやっちゃうと、やっぱりダメなのか……


矢口さんも「えっ、こんなに叩かれるの?」って感じだったのではないでしょうか。


まあ、不倫が褒められたことじゃないのは間違いありませんし、「テレビで観たくない」っていうのもわかるのですが(視聴者には「観ない」権利もあります)、若い頃の矢口さんを観ていてあらためて思ったのは、みんな、自由奔放キャラを認めていたはずなのに、「一線」を越えてしまうと、こんなにも風向きが変わってしまうものなのだな、ということでした。


そもそも、矢口真里というタレントに、そんなに「品行方正なふるまい」を期待していたんだっけ?っていう……


2001年の『めちゃイケ』を観ていて思ったのは、矢口さんの今回の騒動って、「ありがちな夫婦の問題」に悪い偶然が重なってしまっただけなのかな、ということなんですよ。
このDVDのなかの、幼くて可愛い加護亜依さんのその後の人生の流転に比べたら、矢口さんの事例は「正規分布内」くらいじゃないのかな。