いつか電池がきれるまで

”To write a diary is to die a little.”

「なんとなく学校に行きたくない人」たちの9月1日

新学期スタートの朝。小雨。
息子は「幼稚園行きたくない〜」とゴネまくっていました。
僕は息子に「幼稚園楽しいよ!友達もいるし!先生も待ってるよ!」と、強力に「幼稚園推し」してみたわけですが、息子は「幼稚園楽しくないよ〜」と、さんざん言ったあと、時間になったら、「行ってきまーす!」と、わりかし元気よく、幼稚園バスに乗せられて去っていきました、やれやれ。


その後、妻に「いやあ、幼稚園とか学校とかさ、基本的に行きたくないよね。めんどくさいしさ。なんか気持ちはわかるんだけどねえ」と言ったところ、「えっ?」と怪訝な顔をされたんですよ。
「私は学校とかに行きたくないって、思ったことないけど。あなただけなんじゃない? あの子はきっと、あなたに似たんだよ」とのこと。


「学校行くのが当然で、行きたくないなんて、考えたこともない。そもそも、学校に行きたくないのは、家におもちゃとかゲームとか、遊べるものがたくさんあったからでしょ。私の家には、遊ぶものなんてほとんど無かったんだから」


そうか、そうなのか……
いや、いじめられているとか、すごくイヤなことが待っているとかいうのではなかったんですよね。
体育の授業は、たしかにイヤだったけどさ。
友達だっているのに(そんなに数は多くないけど)学校に行きたくない、というのは、そんなにおかしなことなのだろうか……
単に、「家で遊びたいから」ということだったのかな……
それは否定できないところでは、あるんだけどねえ。


まあ、現時点での息子の場合、そんなに深刻なものではなさそうだったのですが、「なんとなく学校に行きたくなかった人」って、やはり、少数派なのでしょうか?


ちなみに僕は、いまでも仕事に行くのは毎朝ちょっと憂鬱で、9月1日の朝、まだ夏休みの面影を残したまま、ホゲーッと幼稚園バスに乗っている子供たちをみて、ちょっとだけ「ザマーミロ」的な気分になりました。

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